TRF
 1996.11.7,8(Thu,Fri) 日本武道館
 Panasonic presents TRF 1996 ARENA TOUR


 久々のTRFのツアーです。「アリーナツアー」と称されたこのツアーは文字通り 全国のアリーナクラスのみを回るもので、本数も少なく、去年、一昨年のツアーに 比べると少し規模が小さい感じもします。こんなだと、なんだか変な事を考えて しまう今日この頃ではありますが…。

 ステージ構成ですが、まず、ステージほぼ中央にKOOのDJブース。その右に ベーヤンのドラムセットとベース(外人)。DJブースの左には階段、その左に キーボードとギター。階段は中央と両側にあり、両側の階段の上は踊れるスペースに なっています。中央やや左寄りの階段の上はTRFお馴染みの、スクリーンが張って あるダンススペース。そのスペースは段がついて右側にもあり(ちょうどKOOの 頭の上くらい)、そこには巨大モニター(球場にあるような○○ビジョンみたいな やつ。これが見どころよ)があります。そしてこの巨大モニターはここだけで はなく、両側のスタンドのお客さん向けに、ステージの裏側、つまり、通常は使わな い「北スタンド」の最上段にも配置されていたのでした。ここまでするか。 すごすぎるぞ。

 さて、スチール枠の外側には、銀色のパイプをからめさせた30インチ程の モニターTVが右側には4台、左側には3台配置。さらにその外側にはスチール棚が あり、40インチ程のモニターTVが左右5〜6台ずつくらい置いてあります。 (スポンサーであるPanasonic製。SONYでいうプロフィールPROみたいなやつ。このモニターの大きさは正確にはわからない、間近で見ないと。でも、結構デカイ。)

 照明は、最近のライブではもう当たり前ですが、スターライトが上下奥、に たくさん(TMがスターライトを導入して騒がれた頃が懐かしいね)。さらには、 ステージの前にライトが一列、上を向いてずらっと並んでいます。…絶対こりゃ なんかあるね。とはこの段階での考えで。
このような配置で、開演前は吊り下げ幕がかかっていました。

1. Overture

7日、8日共に、開演時間は予定の18:30を大幅にオーバーし(だって客が入って こないんだもん!)、7日は18:45に、8日は18:50過ぎに始まりました。
  まず、暗転した後、吊り下げ幕が落ち、ステージ中の巨大モニター2台と北 スタンドに張られたスクリーンに映像が映ります。アフリカンなリズムに合わせて、 華麗なステップを踏む、裸足のアップ。これはSAMの足かな…?観客がそれに 見とれていると、次の瞬間ステージ上にはSAM登場。おぉ、上半身裸ですよ。 しかもやっぱり裸足で。
んで、しばらく踊った後、マグネシウムを一発。「ボン」という音に観客が驚いて いる隙に、SAMと入れ替わりにCHIHARUが登場。SAMと同じように踊った後、 マグネシウムをたいて、次はETSU登場。

2. BRAVE STORY

そうやってダンサーの3人が順番に終わった後、ステージ向かって右脇の階段上に YUKI登場。そしてオープニングはこの曲。ほほぅ、スローナンバーできましたか。 意外な始まりですね。
しかし、このダンスは独特なものがありますね。生で初めて見ましたが、TVで見る のなんかよりずっときれいで迫力がある。

3. ALL YOU NEED IS LOVE

アルバム"Brand New Tomorrow"からなんですが、なんか曲調も曲自体も ぱっとしないので、なんか物足りないというか…。オープニングは派手に ドンドンドーンと。そういう方が好きですね、私。

4. 寒い夜だから…

思いっきりレゲエバージョンですよ。BPMどれくらいだろう?65とか70とかじゃ ないのかな、?レゲエ特有の、「スッタカ スッタ」とまぁこういうアレンジ なんで、「さーむーいーよーるだーかーらー」と歌い出しても何の曲か一瞬わからな かったという(笑)。
んで、途中で、椅子とテーブルが出てくるんですよ。んで、YUKIが途中でその椅子 に座って歌うんですが、この意味がイマイチわかんないんだよなぁ…。なんだったん だろう…(その割に、レーザーが飛んでいたりした。この演出はよくわからん)。

(MC)

皆さん、とりあえずMCなんだから静かに聞こうね(笑)。YUKIも思わず 「静かに〜(^^;)」なんて言ってましたけど。

5. Happening Here

YUKIの挨拶を挟み、この曲。なんか、今回は全体的にこういうスタンスで行くん でしょうかねぇ。客はこれで満足なんだろうか?私的にはもう少し飛ばして欲しい 所だけど…。

6. Boy Meets Girl

この曲のアレンジも意外だったなぁ…。けど、同じくBPMはそんなに早くないん だけど、裏メロのキーボードアレンジが壮大な雰囲気を醸し出していて、「聞かせ る」曲に仕上がっています。超カッコよかったです。思わず硬直してしまいました。 頼む、このバージョンでリリースしてくれ。

7. Love & Peace,Forever

間奏のところで、メンバー+ダンサーがペアになり、フォークダンス系の踊り。 これが見事に曲と合っていて可愛い。しかし、可愛い中にもメリハリがあって、 やっぱ絵になる。壮観。
そして"Peace!"でピースサインをするのをお忘れなく。

(MC)

ここのMCは、KOO,SAM,CHIHARU,ETSUの4人。7日の方は、「初めてお客さんと して武道館に来たのは誰のコンサートか?」という質問に対して、メンバーそれぞれ が答えるというものでした。

8. Funky M

ステージ上のスクリーンには全て、アニメ化されたTRFのメンバーの映像が映し 出され、ステージ脇のモニター全てにはこの曲の歌詞が映し出されています。 特に、アニメ化されたKOOちゃんのお皿を回す姿はカワイイっす。
して、またしても踊ってくれましたKOOちゃん。その上、ステージを所狭しと 走り回り、気合い入ってますね、アナタ。

9. KOO'S SOLO

さぁさぁさぁ、来ましたよこのコーナー。
お馴染みのスクラッチ音から始まったと思ったら、あれあれなんと、DJブースその ものが前にせりだしてきました。会場は「おおおお」というどよめき。
そして、これは新しい試み、というか、Panasonicの技術が作烈!手元のアップを 映すためのカメラ登場。ビデオカメラ2台で、KOOの手元、姿を撮りまくります。 そしてその映像は、1台ずつ別々に、左右の巨大スクリーンに映されるのですが、 この、画像の美しい事といったら!!なんでこんなにクリアなの?!まるでTVを 見てるよう。

10. 私が望むもの…あなたが欲しいもの(Do what you want)

YUKIソロ。バラードを1曲歌う事は、YUKIのソロコーナーとして定着しているの ですが、今回、まさかこの曲を持ってくるとは思いませんでした。まったく予想外。
今回のYUKIの歌い方は、歌を自分勝手にアレンジする事もなく、素直に歌っていた と思います。うまかったっす。

11. Sexual in Gravure(DANCE CORNER)

SAM,ETSU,CHIHARUの3人と、サポートのダンスチームによる、ダンスの コーナー。何回見ても、相変わらず彼等のダンスはきれい、美しい、素晴しい。 TRFのライブだけは、アリーナではなくスタンド席で見たいと思う私でした。
さて今回も、「お約束」の、スクリーンを使ったダンスがありました。ステージ 向かって左側のモニター前でSAMが踊り、両側にはめこまれた回転ドアから タイミングよく現われるETSU、CHIHARU。SAMと入れ替わりに女性陣が踊って いると、下からすごいスピードで上がってくるエレベーターにSAMが乗って登場。 このスピードが早いのなんのって。回転ドア(実はミラーになっている)から 現われるETSUとCHIHARUのスピードも早く、見ている方はその動きを追うだけで 大変だったです。
7日は、CHIHARUがドアから出るタイミングを完全に間違えまして、SAMが バリバリ踊っている最中に出てきました。急いでひっこみましたけど、私は 見ましたよ〜(^^)。

12. Overnight Sensation〜時代はあなたに委ねてる〜
13. masquerade
14. Brand New Tomorrow
15. Survival Dance〜no no cry more〜

このあたりでやっとこさ、ノリがよくなってきましたね。
"Survival Dance"でお約束の"Hoo!"がでて、会場もそれなりに盛り上がり。 ちなみに"Survival dance"は前回までの、リズムの合間に「スッタ スッタ」の ドラムが入らない、ノーマルバージョンで。

16. Hey! Ladies&Gentlemen

そしてこの曲。イントロからアレンジしまくってあって、もう私的には 「体の底からじわじわくる快感」を感じっぱなし。うお〜〜いいぞぉ〜、ってね。 大好きですよ、これ。なんでこれが売れないんだろう?って感じ。
で、この曲で本篇は終わりだったんですが、ここで出ましたよ、一列に並んだ ライトが。最後の最後、歌が終わったと同時に、一列に並んだライトから一斉に 放たれた光。下から上に向けて放たれたので、客席からはステージが何も見えなく なります。それを狙っての終わり方で。
最近、誰のライブもそうですが、本篇が終わる時には「今日はどうもありがとう〜」 と言って手を振りながらにこやかに去って行くのが主流。それをこんな形で、 歌と一緒に終わるなんて〜!やってくれるな、TRF。カッコ良すぎだよ。

--encore
17. SILENT NIGHT

新曲。作詞作曲、TETSUYA KOMUROです。いやー余計なモノが入ってなくて 良いですね。ちょっと変わったリズムの曲で、客としてはステップ踏みにくいん ですが。けどシンプルでなかなかいいんじゃないでしょうか。でも、KOOの スクラッチ音がGet Wildしている、と思うのは私だけかな(^^;)?
#だから好きっていうのもあるけど、ははは

18. EZ DO DANCE

いつ聞いても、これだけは文句なしに盛り上がれますね。けど今回のは結構 ノーマルバージョンでした。前回のものが原形ととどめない位のアレンジだった ので、どうしてもそれと比べてしまって、迫力不足は否めず。

19. WROLD GROOVE 3rd. chapter (main message)

お約束だ!さぁ皆で飛ぼう!!
曲が終わりに近づき、メンバーが一列に並んで、手をつなぎ礼。そのあたりから、 終わりに合わせて、全モニターには「TRF」のロゴがアップに。なかなか感動的 な終わり方でした。

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 今回はですね、オープニングから「まさかそれはないっしょ?」という曲の連続 で、アレンジも元々の曲から遅くしてみたりして、今まではTRFと言えば 「ディスコ」だったイメージが「クラブ」に変わったかな、と思いました。私的には もっともっと激しい感じで、去年までのように「終わった後クタクタ」っていう ライブの方が好きなのだけれど。でもそれでも、見る者を圧倒させる演出が目白押し で、これを見ないなんてもったいないよ!と言いたくなるような、もっと多くの人に 見てもらいたいというような、そういうステージでした。
音楽が「ディスコ」から「クラブ」に変わっても、TRFはTRF、ツボはちゃんと 押さえてある。うん、本当に、これ見てない人は損すると思う。

 それにしても、今回の目玉はなんと言ってもPanasonic Powerでしょうか。 さすがDVDにTRFのソフトをつけて売り出すだけある(笑)!モニターを多く配置 したというのもあるし、一固まりのモニターに映し出される映像がそれぞれ統制が 取れているので見る方も飽きない。そしてそこに映る映像の美しい事。普通、と いうか今までは、あんな大きなモニターにはあそこまできれいな映像は映らな かった。というか、これ程までに美しいものを、私は見た事がない。しかし今回の 巨大モニターは、何も言わずに、素直に「美しい」と言える、そして「素晴しい!」 と驚嘆してしまう。その映像に、私はかなりのショックを受けた(x_x)。

12月の横浜アリーナが楽しみだ。


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