このライブはクライズラー&カンパニーのツアー最終公演、同時に彼らの
最終公演でもありました。つまり、解散ライブだったわけです。
このバンドの『売り』は、ある時はクラシック音楽の自己流アレンジであり、美しい
メロディラインを持つオリジナル曲であったりしたのですが、その音楽は、実は
TVCF というものの中で何回も耳にしていたものだったのです。ハイネケンビール、
NISSANシルビア、東京建物 などたくさんあるのですが、多分誰もが一度は耳に
した事のある曲なはずです。
とはいえ、私も彼らの音楽については特に興味を持っていたわけではなく、あぁ
面白い事をしてる人達だなぁ、くらいにしか思っていませんでした。なので当然の
ごとく、演奏された曲目などもわからないのですが、その中で言える事は、『3人と
いう単位での演奏であれ、クラシック音楽を表現する事は十分に可能である』という
事でした(実際には3人プラスドラムスとギターのサポートが入る)。
また、クライズラーのライブでの一番の見どころは葉加瀬太郎氏のヴァイオリン
演奏でもあるのですが、これがまた噂に違わずの素晴らしいものでありました。
(続く)