久保田のライブ、私は実に8年振り!前に行ったのが大学2年(だっけ)の時、まだ
「久保田利伸&MotherEarth」の時だもん。今とは彼自体も全然違うし、バックの
人たちも違うやね。なんたって全部外人なんですよ。ギターもベースもドラムも
キーボードもコーラスもダンサーも全て。なんでも、皆さんUSAの方から、ツアー
のために連れてきたそうですが。サスガ。
で、私の中では、久保田利伸というのは、"Such A Fanky Thang"で終わってた
わけです。というのも、それ以降の彼の音楽は完全にブラックになってしまって
いて、私の守備範囲を越えていたからです。だもんで、どうなる事かと思っていた
んですが、新旧取り混ぜて、シングルも多くやってくれたおかげでなんとかついて
いけました。トータルでも、知らなかった曲は4,5曲しかなかったと思います。
"Missing"なんか、まだ歌ってたんですね。いやー、今聞いてもいい歌です。
…そう!、"Missing"を聞いてて思った事があって、それは何かというと、久保田 利伸という人は、歌がうまいんだな、と。それも、「音程を外さない」という意味 ではなくて、「自分の曲を自分流にアレンジして歌うのがうまい」という事。 "Missing"を今風にアレンジして歌っていたのですが、それがなんとも気持ちいい。 バックの音のアレンジではなく、自分自身の力でアレンジをしている。見ていても 素直に「今彼は自分の好きなように歌ってるんだな」と思えるし、聞いていても 「うまい」と唸ってしまう。
一つの歌があった時、それをライブで「どう見せるか(聞かせるか)」という所に そのアーティストを判断する基準が私にはあるのですが、大体の場合アレンジは バンドが曲調を変える事で表現されます。しかし、久保田利伸という人の場合は、バックのバンドの音はそれほど変えずに、自分の声で曲を変え、表現しています。 そのアレンジ具合が聞いていてとても気持ちイイのですよ。一言で「歌がうまい」 では言いくるめられない何かが、彼にはあるのだと思います。曲の持つ雰囲気や内容 をいい意味で「どうにでも出来る」のが、今の久保田利伸という人だと思います。 久保田がとても大きく見えたです。これって渡米効果なのかな?