Mr.Children
1996.10.2(Wed.) 国立代々木競技場第一
TOUR "REGRESS OR PROGRESS" '96〜'97
さてさて、ミスチルの代々木です。私の席はアリーナ(代々木初のアリーナだぁ!)
D-5の48番。席はどのへんだったかというと、アリーナの後ろの方に設けてある、
板切れで作ってある段々(笑)の上でした。ステージからはちょっと遠いけど、
段々になっている分、アリーナ平地部分の後ろの方よりマシです。だって、座っても
ステージが見えるもんね(^^)。
あぁ余談ですが、私の隣のブロックには、SPEED の4人がおりました。うーん、
子供だ…(笑)。ま、この辺りの席というものは、大体ゲイノー人が座る席でも
あるんですよね。会場を見渡せるし、出て行きやすいし。ま そんな事はどうでも
よろし。
さてステージ構成ですが、まず普通にスチール枠が組まれており、中央奥の部分には
変なカタチ(説明出来ません)のステージが。裏側は階段になっているらしく、時々
そこを上ってステージ上で歌ったりしてました。
1.Overture
場内暗転の後、ステージ中央の巨大モニターに映像が映し出されます。CGで描かれた、
見事なシーラカンス(しかも赤い)がゆうゆうと深海を泳ぎ回る。と、シーラ
カンスの後に現われたのは一本の管。管の中を何かが移動している。ステージ上を
よく見ると、スモークの中にちらりと見えるのはやはり太い管。どうやらモニターと
リンクしているらしい。なるほど。再び画面に目をやる。すると、管の中の
モノはスピードを上げ、高速移動。そして最後には、それが管の中から飛び出したの
ですが、中から出てきたのは光。
一転して、真っ白な部屋の映像に切り替わります。そこには、白い服を来た少年が
います。その少年は、テーブルの上の置かれたMacintoshに向かい、何やら情報を
引き出そうとしています。引き出そうとしているのは勿論、Mr.Childrenの情報です。
メンバーの名前、今までにリリースしたアルバム…しかし、それ以外にはデータはあり
ません。
そして次の画面には、"REGRESS OR PROGRESS" "and YOU"という文字と、
「SEND」というボタン。少年は、そのボタンを押します。
そして、照明がオン。
2.イノセント ワールド
そしてこれ。盛り上がる事うけ合いですね。まぁこういうのもアリかな。
大ヒット曲をオープニングに持ってくるというのも、よくある手です。
3.LOVE
4.虹の彼方へ
続けてとばします。私的には「虹の彼方へ」なんかサイコーっす。ちなみにこれは
去年の西武球場の時のオープニング曲でした。
((MC))
5.All by myself
6.メインストリートへ行こう
7.ラヴ コネクション
挨拶程度のMCを挟んで、また3曲。このあたりは、ライブでは毎回お馴染みの曲
ばかりです。ここまでは、今まで見たライブと特に変わりもなく。ふむ。
8.Round About〜孤独の肖像〜(アコースティックバージョン)
アコースティックギターを持った桜井君。おもむろに歌いだすこの曲。ふむ、
新しい試みじゃないか。いつもはステージ上を踊って走ってシャウトしまくるこの
曲ですが、こうやってギター抱えて歌うのもなかなかいいですね。
((MC))
(幸せなら手をたたこう)
9.Over(アコースティックバージョン)
んでね、まずここで(-_-#)となるわけです。
短めのMC(桜井君は、作られたMCはするがフリートークという意味でのMCは
あまりしない)もまぁいいでしょう。ちょっと意味不明の「幸せなら手を叩こう」
もいいでしょう。去年の西武球場の時のカエルの歌と同じと思えばまだよろし。
でもね、なんでアコースティックの「Over」なわけ?innocent world tour以来
一度もやらなかったこの曲、ファンの間では「これはきっとバンドが解散する時
までやらないんじゃないか」という憶測までが飛び交っていた歌なわけです。
いや、やられた。しかもアコースティックバージョン。意表をつかれたせいも
あろう。全然ついていけない…。
((暗転))
「Over」を歌った後、即座に暗転となりました。ここからが今回のツアーのテーマ
です。
10.Drive
11.シーラカンス
12.手紙
13.ありふれた Love Story〜男女問題はいつも面倒だ〜
14.Mirror
((MC))
15.Making Songs
16.名もなき詩
17.So Let's Get Truth
18.臨時ニュース
19.マシンガンをぶっ放せ
20.ゆりかごのある丘から
21.虜
22.花 - Memento-Mori -
23.深海
アルバム『深海』の曲順通りに、一気に進みます。途中にMCが入りますが、内容を
覚えてません(^^;)。大した事じゃなかったような気がしたんですが…(申し訳ない)。
しかし、この最中は巨大モニターに本人たちの映像はもとより、専用に撮ったフィルム
(しかも全編出演者は外人)が映しだされ、アルバムの世界をものの見事に描き出して
いました。出会い、別れ、回想、孤独、幻影…といったものがそれぞれの曲と共に
描かれていました。こういうのって、誰が監督したんだろう…とか、そういう事も気に
なる所です。
最後の曲、「深海」が終わると、映像も同じように終わっていきます。どのように
エンディングを迎えるかはここでは書きませんが(来年になったら書くかも)、この
終り方も、とてもグッドです。
---Encore1
24.Dance Dance Dance
25.フラジャイル
超テンポ早いバージョン。
26.everybody goes〜秩序のない現代にドロップキック〜
久しぶりに聞いた曲なんで(と言い訳)、サビに行く場所を思いっきり間違えまして、
トンチンカンな所で両手を挙げてしまい非常に恥ずかしかったです(^^;)。
27.Tomorrow Never Knows
”誰かのために生きてみたって Tomorrow never knows”
…そうなんだよねぇ…。私、この曲を聞くと、人生について考えたくなってしまうん
ですよ。ホントいい歌。ミスチルの中では一番好きです、多分。
---Encore2
28.es 〜Theme of es〜
ここは日変わりらしいですね。「抱きしめたい」の日もあったそうで。
私にしてみれば、「抱きしめたい」は本篇中に鼻歌まじりに歌う場面があったので
こっちの方が嬉しかったかな。
全体的な感想。
何かの雑誌(チケットプロモーターの情報誌だったかも)で、桜井君曰く「今までの
ライブという概念を打ち破る、歴史上にも残るようなものをお見せします」という
のを読んでから、今回のツアーに対しては多大な関心と期待を持っていました。
桜井君の考えるものが何だったのか、はわかりませんが、「『深海』の持つテーマを
表現出来たのか?」という点において言うならば、「表現出来ていたと思います」。
『深海』の収録曲と映し出される映像、その二つが見事なまでにマッチしており、
見ている者の目を釘付けにさせてくれました。曲が終わっても拍手をする事さえ
忘れさせてくれるような、そんな演出でした。この部分には私は100点をつけたいです。
ただし、
ライブ全体としての評価をした場合、点数はグッと落ちます。それは何故か?
結果として、今回のライブは3部構成になっています。つまり、1. は別として
2〜9曲目までが第一部。
10〜23曲目までが第二部。
24〜28曲目までが第三部。
真ん中に『深海』を持ってきたために、前と後ろは完全に別物になってしまっているの
です。…それでもいいのかもしれませんが、『深海』以外の部分の曲は昔のミスチルの
曲で、テーマ的にも性質が全く違うものです。そのため、『深海』前後の曲が浮きあが
って聞こえるのです。だったら、『深海』部分を最初に持ってきて、ヒット曲を後半で
歌うというような、2部構成にした方がよかったんじゃないかなぁ?と思うのですが
いかがでしょうか。
そう思うので、桜井君の言う「ライブという概念を打ち破る云々…」というのには
イマイチ賛同出来ないです。
それと、気になったのは、相変わらず観客ですね。桜井君が右に行けば右(の方の
客)がキャーと言う、左に行けば左の客がキャーという、まぁ、それはそれでいいの
でしょうが、なんか、ほんとに曲を聞いてるんだかどうかわかんないんですよね。
別に叫ぶ事や一緒に歌う事や皆で同じフリをする事を否定はしませんが、例えば、
第一部だと会場の盛り上がり方はすごいのに、第二部になるとザワザワしだす。
アルバム「深海」は曲と曲とがつながる構成になっている所があるのですが、曲が
終わってもないのに拍手は起きるわ、君ら、『音が小さくなる=曲が終わる』と
思ってないか?と言いたくなる場面もありーの。極めつけは、これまた毎回恒例
(怒)の、"Tomorrow Never Knows"の時の『パン パパン』…。
……もう、どうしようもないですよ、これ。前のツアーの時、某音楽雑誌に
「ミスチルのファンはバラードの時にも『パン パパン』をする、どうしてそんな事
をするんだ、その事がせっかくのライブを台無しにするという事をわかってるのか?」
と書かれ、ツアー終了後のメンバーのインタビューの中では桜井君が「ライブを見に
くる人は、もう少し曲の雰囲気というものをわかって欲しい」と言っていましたが、
まさにその通りです。頼むから、もっと『ワビ サビ』をわかってくれないかなぁ…。
ミスチルファンに私も望む事です。
注)私が見た10/2公演では、『パン パパン』はイントロ部分のみで、歌に入ったら
それはやんでいました。わかってるんだったら最初からするなよ!(^^;)
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