このライブは、先月千葉で行われるはずだったライブの振り替え公演でした。と いうのは、美里が急性声帯炎になってしまい、ツアースケジュールが変更になって しまったからです。スケジュールが変更になって、中止になった公演は本当は千葉 だけではなく浜松もそうだったのですが、浜松公演はチケットの払戻しのみ、という 事になってしまい、行くはずだった友人はムクレておりました(結局NHKに 見にきましたが)。
ライブの内容はというと、曲目は私が見た西武球場、宇都宮公演のものとほとんど
変わらなかったのですが、随所にバージョンアップ(笑)が見られました。今まで
になかったハードなアレンジの「キャッチボール」(でもちょっと違和感あり)、
西武球場の時にジョイントした鬼太鼓座を再現し、山本拓夫氏に笛を吹かせた
「スピリッツ」、ギターを弾く姿もやっとさまになってきた「LOVE IS HERE」、
美里が気分のいい時にしかやらないという「いつか きっと」等。…しかし、その中
でも一番はやはりこれでしょう。「Jump」。
間奏でキーボードアレンジとギターアレンジの両方を聴かせてくれました。西武球場
で見た時はキーボードのアレンジが素晴しく超感動(涙)だったのですが、宇都宮で
はギターのアレンジに変わっていました。別にそれがよくなかったわけじゃないんで
すが、私的にキーボードばりばりのアレンジの方が好みなもんで(^^;)、ちと消化
不良っつーか。それが今回は、両方のアレンジが入っていたので、両方楽しめて
ラッキー、素晴しい、大満足。後は手を振る客が視界に入らなければ満点(苦笑)。
#「Jump」に思い入れ強すぎるっつーか(笑)
あとは、日替わりのコーナーで「Life」をやってくれたのが私的には非常に嬉し かったですね。あれは、私が"Spirits"のなかで唯一マトモだと思っていた曲だし。 ただ、惜しかったのは、キャッチボールの終わりから続けてイントロが始まった事。 「Life」はイントロが美しい曲なので、出だしをきちっとしてくれた方がもっと 曲が引き立ったと思うんですがね。…あ、もしかすると、このやり方って 「Long Night」と同じ…。狙ってるのか?
そして、イレギュラーだったのは、最後「My Love Your Love」を歌った後に ギター一本のアレンジで歌った「eyes」。なんでも、休みでロスに行った時に 偶然DATから流れてきたのが、消されずにテープに残っていた「eyes」だった そうで。『「なんていい曲」なんだと感激した』と言ってました。…あったり前 だぜい、誰が作ったと思ってんの。木根ちゃんだよ。いい曲に決まってんじゃん。
相変わらず長いMCも健在だったし(まぁ病気全快祝という事で許しましょう)、
流れをブチブチ切る選曲も変わらないし、私も"Spirits"からの曲には相変わらず
馴染めないし、満点とはいえないライブだったけど、美里が全快してよかった、
歌声も完全に戻っていたし、それを確認できただけでも、まぁ良かったかな。
#でも一つだけ。MCで、「体に悪い事と言ったら、ライブくらいかな」って…。
#ライブはあなたの仕事の一部でありあなたが大好きなものではなかったの?
#それを楽しみに見に来ているファンの目の前でそんな事言うなんて、ヒドくない?
こうして全部で3回、"Free Spirits"ツアーを見たわけですが、初めて見た西武 球場の時、あれがまさかレギュラーツアーと同じ内容であるとはつゆとも思わず、 その後美里MLのレポートで「ツアーと同じ曲順だ」とわかった時の落胆、あんな ものを見させられるのか?という美里への怒り、宇都宮まで行って見た、やっぱり 西武球場と同じメニュー、そして今日、美里にとっての7年7ヵ月振りのNHK ホール、…色々ありましたが、でもやっぱり、最後に地元に戻ってきてのびのびと、いつものように元気いっぱいに歌う美里を見ていると、なんのかんの言いながら、それでも私は美里の事が好きだなぁ…と思うし、バージョンアップしている曲を聞くと、「同じツアーは2回以上見るべし」という私の持論は間違いじゃないなぁ…と思います。
私は今回の彼女のアルバム、ツアーには決して100%満足していないし、彼女が
言いたかった事が何なのか全然わからないけど、それでもまだ「美里が好き」と
言えるんだという事を、ほんとに、改めて実感しました。一番最後に彼女が歌った「eyes」、肩の力が抜けてて、この日の中で一番よかった。この雰囲気を、もう少しひきずっていたいと思った。最後の最後で、ライブが終わったのがとても残念に思えました。
美里ちゃん、もうちょっとついて行く事にするよ。