FIELD OF VIEW
 1997.12.18(Wed.) 中野サンプラザ
 Live Horizon Ver.2

待ちに待った最終公演。ツアー当初の予定では東京公演は入っていなくて、「ちょっと待ってよ〜!東京でやらないなんて、どういう事?」なんて思っていたのですが、やっぱりそんなはずはなく、終盤にきて東京公演が決まりました。もう〜、焦らせるんだからぁ〜!

会場である中野に着いて、帰りのJRの切符を買っておこうかどうしようか悩みつつ、まぁいいやと駅前の横断歩道を渡ったその時。

「はいチケット余らない〜?余ったら買うよ〜!」
「おねえさん、前の方で見ない〜?前、あるよ〜?」

そう、それはダフ屋の皆様方でした。その数といったらあーた、もう、なんでこんなにいるの、って感じ。FOVもここまで人気あるのね、と思ったら逆に嬉しくなってしまいました(^^)。

さーて私の席は、最終日だけに(?)、4列目。でも45番だったのでステージ向かって右の方。ちょうどスピーカーの真ん前でございました。こんな所で見えるんかいな、でも、前の方だから、こっちに来てくれればもう目の前だしぃ、ワクワク、ワクワク…。こういう気持ちは毎回毎回あるけれど、しょうがないよね、もう。

で、以下感想でありますが、ピンポイントでいきます。

オープニング

前出のレポートで書いたんですが、幕が途中まで開くのね、その後開いていくんだけど、ナナナなんと、私の席からは、一番大事なオープニングがじぇんじぇん見えませんでした。一緒に見にいった蚕使いのMちゃんと共に号泣。特にMちゃんは、「君がいたから」を生で聞きたくてこの公演を見に来たというのに、一体何をしにきたのかわからない状態。

会場が暗くなり、イントロがだんだん聞こえてきて、場内の歓声もだんだん大きくなってきて、そして幕がゆっくりと上がり、U-ya君が

♪おーさーえ きーれないおもいや〜

ダァー!そこんとこを、よーく見たかった&聞きたかったんだよぅ、なのに、中途半端に開いた幕のせいでぇー。くぅー。今までは中央で見てたから、「おお、オシャレでカッコいいオープニング!」とか思ってたくせに、端っこで見たら、なんだよぅこのオープニングはぁ!見えんやんかー!
…実はこうだったのね。と、そう考えると、この演出は、いいのか悪いのかわからなくなるところですねぇ。だって、ほぼ1曲のうちの半分をマトモに聞けないわけだから。これは本当に泣き入りますよ。

アコースティックのコーナー

「Promise You」、「あの時の中で僕らは」、「夢見続けて今も」、この3曲はアコースティックバージョンが大正解。特に「あの時の中で僕らは」が私はお気に入り。間奏の部分での音の重なり、広がりが本当に目の前で感じられる一瞬で、後ろからあたる深いオレンジ色の照明とハーモニカの調和は、会場全体を包みこむ暖かさを感じさせてくれました。うん、ステージから客席の後ろへ向かって、音と、照明と、演奏している人の気持ちとがじわじわと伝わっていく感じ。これはいいですよ。

「あの頃の僕に」

この日私が一番感動したのがこの曲。マイクスタンドが折れそうなくらい、マイクを握り締めた手と、前へ乗り出した体。そして、これでもかといわんばかりに張り上げる声。自分に思い入れがある曲だから、特に力が入っていたんだろうけど。TVのField Of Viewしか見たことがない人は、これを見たらびっくりするんじゃないかな。

「大空へ」

目の前に、大砲があるのはわかってたんです。これがいつ爆発するのか、こんな前でそれをモロに聞いた日にゃあ心臓止まってしまうので、終盤にくると密かに私はドキドキしていました。「いつだろう、いつだろう…」。
それがまさか、この曲で来るとは思わなかったです。もしかしたら、今まで見てた会場でもそうだったのかもしれないけど、だとしたら、ぜーんぜん覚えてなかったんですね。そんなもん見てないわ!って感じでしょうか(笑)。

で、パァーン!と爆発した大砲。ちょうどU-ya君が ♪おおーぞーらーへっと言ったと同時でした。その音に驚いた私の目の前に、ヒラヒラと落ちてくるものが、それは私の目の方へ、ゆっくりと落ちてきました。思わず私が手を出すと、ソレは私の手の中へポトリ。よく見るとそれは、ウレタンで出来た大砲のフタでした(笑)。私はしばしそれを見ながら呆然としてしまったため、歌の一番いいところを見逃してしまいました。あぁ…。

まとめ

好きがゆえに3度も見てしまった今回のツアー。一回のステージに満足したから、次も見に行きたくなる。また、「ここは納得いかん!」ってところがあるから、次を見に行きたくなる。理由は何にせよ、人に「次も見たい!」と思わせるパワーって、すごいと思う。勿論ステージングだけでなく、その人に魅力がなければできないことでもあるし、そういう「何か」を持っている人こそアーティストなんだなぁ、と思います。

歌を歌い終わって会場を見渡し、何かに満足するかのようにうんうんと頷くU-ya君を見ていると、今回のツアーを成功させた自信のようなものを感じる事が出来た。
シンプルという言葉以外に何とも形容し難かった前回のツアー、シンプル+力強さを感じさせてくれた今回のツアー。そして次のツアーでは、一体どんなステージを見せてくれるだろう。もっともっと、洗練された音?バンドとして、もっとまとまりのある音?はたまた、私の想像もつかないようなパフォーマンス?「何か」を期待しながら、次のツアーを待ちたいと思う。




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