globe
 1997.3.11(Tue) ,12(Wed),13(Thu)東京ドーム


なんつーんでしょうかねぇ、この日が来るまでの私というのは、「globe? 2unlimitedを作りたいって言ってたのに、てっちゃんいるんだもん。なんで そうなん?」とか思ってたのです。

うーん、なんていうんでしょう。globeが好きじゃないわけじゃなくて。 でも、このグループの中での、てっちゃんの位置ってものがよくわかってなかった というか。 普段プロデュースしてる人たちとglobeの違いがわからなかったというか。 てっちゃんが雑誌で言ってた、「僕にインタビューしに来る人は、僕の音楽をどこかに位置づけたいと思っているようで、『○○のようなもの』と言うと満足して帰って行く」って。私もそう思っていた人間のうちの一人だった、って事なのかな。私もその人たちと同じように、globeというグループに対して「○○のようなもの」と思っていたのかも。

東京ドームに入った私。コンサート前の、あの独特な雰囲気。スモークのせいか、うすくモヤのかかった場内。その奥に見えるステージ。照明。マイクスタンド。モニター。興奮と、胸の高鳴りを無理に押さえるかのように、一緒に見に行った友達に対して饒舌になる自分。…もはや自分は冷静ではない。…おかしい。globeだよ?なんでそこまで興奮する?!

そんな私の感情を逆なでするかのように、およそ開演10分前くらいから、モニターにはNTTのCMのメイキング、小室先生マルチメディアを語る、というようなフィルムが映し出され始めました。…ダメだ。見れば見る程、心臓の高鳴りはひどくなっていく…勘弁して…。

定刻より遅れて、客電が落ちた。立ち上がる観客。私も。

Opening MOVIE

モニターに映像が映し出される。思わず両手をぎゅっと握る。
てっちゃんが通路を歩いてくる。エレベーターに乗る。降りる。また歩く。どうしよう、もうすぐ始まっちゃう。始まって欲しいような、欲しくないような。そういう、ワケのわからない気持ちが交錯する。

ふっ、と映像が消えた。暗転。うっすらと、サポートメンバーがスタンバイするのが 見える…もうダメ、我慢出来ん。

「てっちゃぁぁあん!」
…ヤバい、思わず叫んでしまった。前の席のにいちゃんが耳を押さえたので、やっと、自分が何をしたのか気付いた。あぁ…恥ずかしい…(-_-;;)。

FACES PLACES

先生、一曲目はギターを手にしておられました。 …あぁ、動いてる。弾いてる。歌ってる。 見とれてしまって、足が、手が、目が動かない。

はっ、と気がついたら、KEIKOもMARCもステージ上にいるし(^^;)。 い、いつの間に(笑)。
しかしねぇ〜、いい歌だよこれ。ホント。

GONNA BE ALRIGHT

一曲目でギターを持っていたてっちゃん。この曲になってから、スルリとギターを外し、キーボードブースへ移動。
…うん、キーボードに囲まれてこそてっちゃんだよね(*^^*)。何台ものキーボードを 自由に操る、…私が知っているてっちゃんが目の前にいる。感動で、まだ体が動かない。リズムをとる事さえ忘れて立ち尽くす私。
涙が出てくるとかいう次元じゃない。私にとっての、神様が目の前にいる。

Departures

モニターには雪。はらはらと降る雪の映像。そのあまりの美しさに、場内からはタメ息のような歓声。無意識のうちに声が出てしまう程素晴しく、美しい映像だった。 曲の後半には、レーザー光線も飛んでいました。そして私の目には、JRのCMと同じように、モノクロの3人が映っていました。映像と楽曲のバランス、そしててっちゃん、KEIKO,MARC、3人のバランスがとれていると思える一曲。秀逸。さっきまで立ちすくむだけだったのに、思わず涙ぐんじゃった。

((MC MARC))

「イエーイ皆さん、元気ですかぁー?」というMARC。まるでどこかのクラブに踊りに行った時に、久々に会った友人と交しているような一言。決して叫ぶとか無理に呼びかけるとか、そういう事のないMC。

Because I LOVE the NIGHT

再びてっちゃんギターを持つ。globeをやるようになってから、彼はよくギターを持つ。はっきり言って、今までは、なんであなたがギターを、と思っていた。必要性ないじゃん、とも思っていた。
でも思い直した。globeにいる小室先生は、それまでの彼ではないのだと。きっと、globeにいる時は、「globeのメンバーである小室哲哉」なのだろうと。
#そう思う事にしよう(笑)

a temporary girl

ほんっとねぇ、この曲もいいっすよ。超エスニック。その曲調にハマっているのがMARCのラップ。ラップというかなんというか。今までのMARCにはない雰囲気。新たな魅力を発見、という所か。
そしててっちゃんはというと、カメラマンが前から撮っているのをかなり気にしながら、でもしっかりカメラ目線で、手首をくるんと回したりしながら弾いてる。遊んでますよーこの人は、みたいな。あの目と手と、口元がたまらん(*^^*)。引き寄せられるぅ〜…。

((MC KEIKO))

「東京ドームですよ!」と言うKEIKO。とても嬉しそう。
髪の毛を金色にして、何かがふっきれたような感もある彼女、TVで見るのとは全然違う。笑顔がなんともいい。こんな笑い方をするんだ、KEIKOって。かわいいな。

So far away from home(Beautiful Journey)

調子に乗って、椅子の上に足を乗せてピアノを弾くてっちゃん。あらもう、お行儀悪いコト。でもすごく楽しそうで良い。ピアノの周りで楽しそうに歌うKEIKO,MARC。なんてうらやましい図だ!!うらやまし過ぎる!!

TK PIANO SOLO

TMを見てた人はわかると思うんですが、お馴染みの、てっちゃんのピアノソロのコーナー。昔は、各々のソロコーナーも魅力の一つだったです。今回は何をしてくれるのか。てっちゃんは、何を弾いてくれるのか。トルコ行進曲なのか、humansystemなのかわからない、それが良かった。

 SECRET RHYTHMの早弾き(3/11,12,13)
  (Rhythm Red TOURの時にベーヤンと掛け合いした時のやつ)

覚えてる人いますか?
わからない人は、WORLD'S END II を見るべし。

 TIME TO COUNTDOWNの早弾き(3/11,12,13)

それだ!と一番顕著にわかったのは13日でしたね。もう、そのものなんだもん。

 トルコ行進曲(3/11,12,13)

思わず「きゃぁぁあああ」と声を上げてしまう(*^^*) ダメダメ〜。TMを思い出す〜。

 くるみ割人形(3/11)
 キラキラ星(3/12,13)

昔馴染みのコトをやりながら、一瞬手を休めるてっちゃん。観客は声援で応える。すると彼はいつものように「ニヤ」と笑い(この笑顔が好きなんだな、私は)、右手は鍵盤を叩き、左手で飲み物を飲んでいる。あぁもうどうして、そういう事すんのかな。カッコ良すぎるんだってばぁ。

WOW WOW TONIGHT(3/11,13)
YOU ARE THE ONE(3/12)
CAN YOU CELEBRATE?(3/11,12,13)

会場からは、拍手と歓声。でも私は何故かしら、最近の曲をやられても、あまし興奮はしないんですねぇ。なんか、自分の趣味というか好みというか、そういうものを感じてしまったりして。

で、このへんをやった後、流れるように次の曲のイントロへ。
そのイントロは、誰が聞いてもあの曲だとわかるもの。弾いてるところがモニターにアップになる。真剣なまなざし。

Can't Stop Fallin' in Love

アルバムに入っているバージョンでの演奏。シングルバージョンより、こっちの方が私は好きだな。なんと言ってもピアノの音がきれいだし、なんといっても声が…(*^^*)ダメぇ、ますます好きになっちゃう…。
#ピアノ弾きながら歌うという姿にメチャメチャ弱い私である

13日なんか、私はてっちゃんがピアノを弾く姿を、背中越しに見ていたのです。今まで彼がピアノを弾く姿を斜め前や真横から見た事はありましたが、背中越しに見る事なんかなかったです。初めて見た彼のピアノを弾く後ろ姿は、やっぱり私が好きなてっちゃんの姿で、見てるだけじゃ我慢出来ない、抱きしめたい、ぎゅっと。そんなものでした。
う〜、なんであなたは私の目の前にいないの?

((CM ; globe music derivery !!))

で、今歌った"Can't Stop Fallin'in Love"を、録音してプレゼントしますよ、というCM。ピザ屋の格好の3人が出てくるのだけど、何故か声は吹き替え。しかも、TVの深夜によくやってる、テレコンワールドのような怪しさ(笑)。まだMARCとKEIKOは芝居をしてるように見えるんだけど、てっちゃんは笑いにいま一歩踏み込めていない(踏み込まんでいいっつーか)。

a picture on my mind

なんてゆーんですかね、この曲と"Anytime smokin' cigarette"って似てますよね、ハヤリ事をモチーフにして、現在の世の中を反映した曲っていうか。結構ドロドロ系ですね。でも、深みがあって私は好きですが。

FREEDOM

ド派手。飛び交うレーザー。これでもか、と言わんばかりのスターライト。走り回るTK,KEIKO,MARC。"FREEDOM!"、高々と人さし指をステージに向ける客。

SWEET PAIN

イントロが流れた瞬間、音符が次々と体の中に入り込んでくるような、奇妙な快感を覚える。なんとも形容し難い。あぁシアワセ、って感じ。他の誰を見ても味わえない感動が、彼のステージにはあるのです。毎回それを感じてしまうから、私は小室先生から離れられないでいる。

MUSIC TAKES ME HIGHER

なんと言ってもアレですよ、KX-5とハモンド。聞く所によると、ロードムービーではKX-5はバラバラに壊したとか、ハモンドも揺らす揺らすで、でも客が思わず引いちゃったとかで?TM時代を知っている人ならば、おお〜、ってな感じなのでしょうが、客が「引く」という事は、globeで初めててっちゃんを見た、という人が多いという証拠ですかね。まぁ、物は大事にしようね。とは思いますけどね、私も(^^;)。
でもあのハモンドユラユラ攻撃には、ワクワクしたですよ。またねぇ、線の細い彼がハモンドを揺らす時なんか、一生懸命さというか無邪気さというか、そんなものを感じてしまうです(*^^*)。
ちゅらっ ちゅらっ。

FACE

KEIKO最高に良かった!
目の下のスパンコール(かな?)のせいで、泣いているように見える。力を入れて歌っている様子もすごくわかるんだけど、それ以上に感動的。

--encore1

アンコールに行く前のインターバルを利用して、モニターに表われた色々なモノ。

11日は、モニターに" Do you want music?" "Do you want more?" "Do you want globe?"といった文句が並び、客がそれに対して拍手や歓声で応えるというもの。

12日は「こむろっち」。これがえらいかわいい。発売して欲しいくらい。

アンコールの間にもういった、モニターを使った試みが行われるのは最近じゃありがちなんですかねぇ?面白いからいいんですが、客がそれに見とれてしまって「アンコール!」と言わなくなってしまうのもなんだかね、って気も(だからこそ、こういう手を使って拍手などを強制させるのだろうけど)。

そしてアンコール一曲目。

Feel Like dance

待ちに待ったこの曲。本編で歌われなかったのだから、ここで歌われるに決まっている!読み通り!!サビから始まるこの曲、KEIKOの歌いだしと同時に、左右に手を振る観客。東京ドームの観客のほとんどが手を振っている。改めて周りを見渡してみると、統率のとれた動きに驚く。いやぁ、すごい。

--encore2

先ほどのピザのCMが再登場。ピザボックスに入ったCDに3人がそれぞれサインをし、宅配ピザ屋の店員の格好のMARCが自転車に乗って客先まで届ける、というもの。MARCがチャリで舞台裏から出てきた瞬間、

Joy to the love

このイントロが無限ループ。あぁもう、そのタイミングの良さは鳥肌モノ。これねー、いつまでも頭の中をグルグル回るのよね。そう言えば、このシングルが出た頃も、「あのイントロが頭から離れなくて困っています」と誰かが言ってたような。
それにしても、「こむろっち」と書かれた先生のサイン、欲しかったなぁ…。最前列にいた人の特権てか。ちぇっ。

Anytime smokin' cigarette

私個人的に、大好きな一曲。けだるい雰囲気の曲調の割にヘビーな内容の詩。このアンバランスさがたまらなく良いです。
途中の「生きれない!」の前、KEIKOも階段に座り、煙草に火をつけます。上を向いてふぅっ、とやってましたが、果たしてKEIKOは煙草が吸えるのだろうか?素朴な疑問。

Is this love

11日、私が一生懸命歌うもメンバーには届かず。彼等はとっとと引っ込んでしまった。すげー悲しかった。
12日、またしても歌えず。メンバーは引っ込んでしまった。2日連ちゃんで。すげー悲しかった。うう。
13日。この日はさすがに期待してた、歌ってくれると。だって、最終日だもん。そしたら、歌ってくれた!やった!!
シングルで出た時には、それほどインパクトのある曲じゃないと思ってたのに、こうやって歌われると、すごくいい曲に聞こえる。自分の中では締めくくりはこの曲しかないと思っていたんだけど、それがその通りになって、歌ってくれて、てっちゃん、KEIKO,MARCがステージの端っこまで来てくれて、目の前で見る事が出来て、あぁ 私何言ってるんだか、わからないくらいの興奮と感動を、体全体で感じてる!

ほんとに良かった、あなたたちの初めてのステージ。素晴しい楽曲があって、素晴しい歌い手がいて、素晴しい演奏をする人がいて。私の欲求が全て満たされた瞬間っていうのかな?何も言う事はありません。何かを言おうとしても、言葉が出てこなくって。あえて何か言うならば、心からありがとう、ってだけ。
しばらくは、それしかないね。


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