私は、LUNA SEAの事はそれほど興味はなかったが、「RYUICHI」という
ボーカルの事は、注目して見ていた。何故なら、あのバンドにあって、
一人レベルの違いを見せつけていたからである。いや、レベルというか、
その存在が際立っていたと言った方がよかっただろうか。バンドのボーカル、
ではなく「ボーカリスト」としての気質を、彼は持っているように、
見えていたから。
そんな彼が"I LOVE YOU"でソロデビューした。その姿を見た時、私はまた、
彼にトキメクものを感じていました。…「素」の方が全然カッコいいじゃん。
そして、その後のシングルを、アルバムを聞いて、思いました。
「きっと、これがこの人の本来の姿なんだろうな」って…。
(本人も、そんな事言ってましたよね。)
さて、ライヴは、意外な形で幕を開けました。
まず、前座が登場した事(JUJUという人、私はよく知らない)。
次に、「生ダラ」から生まれたバンド、ANDY'Sが登場した事。
(TV見ていただけました?)
で結局、定刻から約50分後に、本篇はスタート。 私の席は北東で、ステージの斜め後ろからステージを見る格好でした。 お陰様で、隆一君が歌っている姿を後ろから見る事になったのですが、 これがもう、本当になにも見えなくて。前に、ミスチルを東の上の方で 見た事があって、その時も何も見えなくて困った事があったんだけど、 今回も同じ。歌ってる姿を、前から見たかったよ〜…。
前から見たいと思った理由はもう一つありました。それは、映像が流れた 事。北東、北西まで客を入れるだけあって、ステージ裏にあたる所にまで スクリーンが張られていたのは良かったのですが、それでも全部が見えた というわけではなく。ライヴ前に流れた、彼が関わっている全てのCM、 これは見る事が出来たんだけど、途中何度も登場する「隆一君(アニメ)」 が見えなかったり、明らかにモニターとは違う映像が流れているのにそれが 見えなかったりして。あーもう最低。
それでも、彼がどんなに素晴しいボーカリストであるか、感じる事は
出来たように思います。
体はいつもナナメを向いていて、重心を必ず片方の足に乗せていた事。
これは多分、ボクシングをしているせいなのでしょう。
そして、そう、まるで「魂の叫び」とも言うような歌声。
体を「くの字」に曲げ、体の底から絞り出しているような声は、LUNA SEA
の時には見られないような声で、かつ、両手の動きで、そして表情で、歌の
リアリティを十分に表現出来ているように感じられました。感情移入が凄かった。
なかなか真似の出来ない、独特の高音を持っているという事はそれだけで
自分の世界を持っているという事になり、それは、ボーカリストとしても
大きな武器になると思います。聞く者の目を釘付けにしてしまう、引きこまれ
てしまうような雰囲気を、彼は間違いなく持っていると思う。
アンコールで歌った、酒井法子に提供した「涙色」、彼が歌うと、難しいのが
よくわかったけど、やっぱ作った人が歌うだけあって、超ハマってたね。まさに
、「せつなくてやさしい」って感じ。
ソロ・ボーカリストとしての華も持っている。そして、バンドのボーカルと
いう華も持っている。いやぁ隆一君。スゴいよ、君は。
年末にはLUNA SEAに戻ってしまうらしいけど、なんかちょっと、もったいないな。
もう少し、見ていたい気がするよ。
セットリスト(thanks to Miss.T)
(映像/河村隆一CM集)
1. Glass
2. kiss
3. SE,TSU,NA
(映像/ミニドラマ)
4. TWINKLE
5. KISEKI
6. ORANGE
7. REAL
(映像/ミニドラマ)
8. CIELO
9. RED
10. BEAT
(映像/海辺での弾き語り)
11. DEMO
12. BALOON
13. I LOVE YOU
--encore 1
14. 涙色
15. 蝶々
--encore 2
16. Love is...