LUNA SEA
 1998.8.9(Sun.) 横浜スタジアム
 MULAN meets LUNA SEA
 LUNA SEA 1998 REVIVE ”真夏の野外”


私がこのライヴを見にきたその理由は、一言で言うなら、河村隆一君とRYUICHIはどこが違うのだろう、という事でした。ファンの人、ごめんなさい(^^;)。深い思い入れも、意気込みも、なーにもありません(^^;;)。そんなもんなので、わたし、"SHINE"は買いましたが、それまでの曲は全然知りません(^^;)。シングルくらいかな、知っているのは。まぁ、だけど、楽しめる要素があるならばそこでハマってしまう事もよくある事なので、それなりにワクワクはしていました。

横スタに着くと、私の目を釘づけにしたのは、モロビジュアル系のおねーちゃんおにーちゃん達でした。髪を染めて、コスプレしてる人、特攻服を着ている人、何故か十字架を背負っている人…。はひー、私はもしかして、すごーく場違いな所へ来てしまったんじゃなかろうか、ヤバいヤバい(^^;)と思いつつ、そそくさと中へ。

私の席は一塁側のスタンドで、ちょうど金網の上から見る感じ。よかった、金網が目の前にあるとそれだけで興醒めだもんね。

で、ステージを見てみると、まず左右にスピーカーが組んであって、デカスクリーンが二つ。そして珍しい事に、ステージの後ろに壁がない。壁はなくて、左右から輪っかが4つ重なっている。うーん、説明しにくい。スターゲイトみたいなもんだと思ってもらえればいいかな。それとも、恐竜のあばら骨っていったらいいかな(どっちにしても説明ベタ(^^;))。後ろに行くに従って少しずつ小さくなっていく輪っかは、まるで真矢のためにあるようなもんだなぁ(笑)。

やがて開演時間。さてメンバーはどんなカタチで出てくるのだろう、と思っていたら、ステージ後方に一台のバンがやってきて、中から人が下りてくるのが見えました。きっとあれに乗っているに違いないっ!そう思ったんですが、なーんか、ピンクの髪をしたにーちゃんが、BGMに合わせてぴょんぴょん飛んでいる。…なんじゃありゃあ…。LUNA SEAにそんな人いたっけ?

ずいぶん待たされた後、やっとメンバー登場。場内からはものすごい声。…けど、これがさー、私の予想では黄色い声ばかりだと思っていたんだけど、…違いますわ。客のほとんどは女の子なんだけど、みんなダミ声ですよ(^^;)。ライヴが始まる前、こういう系の人にはお約束なのだろうか、いわゆる「気合い入れ」というものをあちこちでやっていたんだけど、その時からダミ声だったのね。ちーとも可愛くないわけですよ。こんなんでいーのかい、君たちわ、と思わず指導したくなるような。…まぁ、いいんですけど。

ライヴ中、私はほとんどスクリーンを見ていました。やっぱり、スタンドからは顔が見えません。だから、今イチ乗れません。みさっちゃんの時も思ったけど、どんな表情で歌っているのかがわかるのとわからないのとでは、雲泥の差なのよねー。

そこでわかった事!

河村隆一君とLUNA SEAのRYUICHIの違い!それは、…歌っている時に、常に眉間にしわがよってるのがRYUICHI、そうでないのが河村隆一君(笑)。やっぱなんですかねぇ、ビジュアル系、ロック系ってのは、怒って歌わないとダメなんですかねぇ。よくわからないけど。

まぁ、私がこのライヴを見て何が一番だったって、真矢のドラムソロですね。そんなにテクニックは使ってない(と私には思える)んだけど、叩き方っていうのかな、観客との掛け合いをいうものを分っている、って感じ。合間合間に自分の名前を呼ばせるんだけど、LUNA SEAのライヴだ、って事を忘れちゃうくらいの迫力がありました。ドラムがこれだけ存在感をアピールできるとは、この人くらいかもしれないね。メチャかっこよかったです。

えと、んで、さっきのピンクの髪の人は、実はSUGIZOでした。そしてJも、ベースに"zilch"のロゴを入れてました。両方ともhide追悼だそうで。つながりがどれだけ深かったかという事を証明していましたね。泣かせますね。

そしてINORAN。彼はすごく控えめな人のようで(本当にそうなのかどうかは知らないよ)、SUGIZO,J,RYUICHIがステージ上を駆け回るのに、黙々とギターを弾いていました。一緒に行った弟の話によると、ベースになる部分をしっかり弾くのがINORANで、美味しいところを持っていくのはSUGIZO(笑)、と役回りが決まっているそうです(^^;)。SUGIZOは小指まできっちり弾ける人だ、っても言ってたかな。

RYUICHIはというと。一言で言うなら、「迫力不足」。おかしい!ソロやる前は、一人で目立ってすごくカッコよかったのに、なんなんだこれは?!ただのボーカル君になっている!球場だから、音が悪いから、なのだろうか、それにしても彼の声は聞こえてこない。あまりにもアレなんで、最初はPAの設定ミスかと思うくらいだった。耳がそのバランスに慣れてきてからも、何か物足りなさを感じたし、こんなはずじゃあ…。ううむ。思わず腕組み。私の中では、彼に対する評価はちょこっと下がりました。

バンドの他のメンバーがすごく個性的で、個性的集団ゆえにお互いの良さを消してしまっているのだろうかとも思ったけど、どうも違うみたいで。SUGIZOだってJだってINORANだって真矢だって、みんなそれぞれ居場所があって、存在感がすごくある。スローな曲だって、激しい曲だって、バンドのメンバーはあちこちを向いていてすごくカッコいいんだな。けど、RYUICHIだけ、目立たないんだな。なんなんだろう、これは。私はライヴの間ずっと、

あと、観客、これどうにかならんもんでしょうか。君らは音をちゃんと聞いているのか?と思わず疑いたくなるぞ。その、いつなんどきでも手をぱーにして振るのはやめなさいっちゅーの(ムギュ)

それから、最後にメンバーが手をつないで礼をしてみんなで飛ぶんだけど、見てる客もそうしないといけないらしいのね、けど、私は見ず知らずの隣の人と手をつなぐなんて事は出来ないです。はい。

それにしても今日は頭にハテナがつきまくり。おかげさまで、今日の私の疑問を解決するためには、もう一度ホールツアーの時に見にいかねばならないなぁと思ったのでした。


目次に戻る タイトルページに戻る>