サザンオールスターズ
 1999.5.26(Wed.) 東京ドーム
 三菱電機 DEJITAL FESTA
 サザンオールスターズ1999
 Se O no Luja na Quites
 セオーノ・ルーハ・ナ・キテス 〜素敵な春の逢瀬〜


私は、サザンを見るのはこれが初めて。globeの最終日の次の日のライブで、どうしても気持ち的に集中出来なかった中、「それはそれ、これはこれ」と割り切って行ってきました。ま、音楽的にも全然違うから、比較とかはしちゃダメなのよね。

さて私は当日、仕事の都合でどうしても早くでれなくて18:45頃ドームに着いたのですが、入場の列に並んでも全然進まない。定刻の19:00になっても全然入れなくて、おかしいなと思って前をよーく見たら、入場を規制してるんです。で、「ただいま開演時間になっておりますが、まだ開演しておりませんのでゆっくりとご入場下さい」なんてアナウンスまで流れている。今まで東京ドームでたくさんライブを見てきて、「規制退場」は何度も経験してるけど「規制入場」は初めてでした。どう考えたって、入場を規制したらどうなるかなんて、ちょっと考えればわかるはず。客の事を一切関係ない、と無視して、あくまでもアーティスト側の意向だけで開演するならまだしも(そもそも、そんな奴なら私は見に行かないが)、なんでそんな馬鹿げた事をするのかその意味がわからず一人で怒っていました。で、しばらく並んだ後、やっと列は動きだし、やっとやっとチケットをもぎってもらった19:07、中からは歓声と音楽が…。

おいおいおいおい(--#)。
ナメとんのかぁ〜!
チケットをもぎってもらった人たちはバタバタと走っているし、アリーナへの階段で足を踏み外して転んでるおねえちゃんもいました。…そうだよな。そういう事にもなるよね。

全く、さっきのアナウンスは何だったのだ?私よりも後ろには、まだまだたくさんの人が入場待ちの列を作っていたのに。彼らはいつ入れたのだろうか?少なくとも、私が自分の席に移動した時には、私の列には私と友人以外は誰もいなくて(おいおい、アリーナAだぜ)、3曲目が終わってもまだ、入場してくる人が多かった。遅刻してくるなんてもんじゃない。だって、遅刻してくる人があんなに大量にいるはずないもの。

そんなわけで私は、いきなりのおかんむり状態でした。せっかく、初めてのサザンで、散々ad1967MLで話が盛り上がっていたのに、それなりにすごーく期待してたのに、もう、どないせいっちゅうーんじゃい(--#)。でも、私もオープニングから1曲目はほとんど聞けてないんだけど、2曲目はおろか3曲目も聞けてない人はかなりいた。私の周りだけでもね。あんまりだよ。

で、オープニングから1曲目が聞けなかったので、もうかなり出鼻をくじかれましたね。特にオープニングを見てないので、このツアーの趣旨がわかんないんですよ。ツアータイトルからじゃもっとわからないし(笑)、桑田佳祐がおちゃらける姿に、途中まで全然ついていけなかった。オープニングを見ていれば、まだ、わかった部分も多かったと思うんだけどなぁ。惜しい事をしました。しかも1曲目はジャパネゲエだし。くぅーー。

1曲目から流れるように2曲目へ。何だかはすぐわかりました。私の大好きな、一番好きな曲でした。「ミス・ブランニューデイ」。イントロの音いくつかで、それだ!ってわかったんだけど、ホントこの時は、間に合ってよかった…って思いましたね。あぁ、念願のこの1曲でした(*^^*)。いや〜、この曲は名曲だわ。テンポがCDと比べてだいぶん早いのと、行進曲っぽい、タッタカタッタッ、っていうドラムのアレンジが意外でしたけれども。

3曲目のエロティカ・セブンで桑田佳祐が飲み物が入った紙コップを投げまくったり、カメラに向かっておちゃらけた顔をするのにホント慣れなくて、「サザンってこんなもん?」って思ってました。私の周りには切れてるファンがいなかったのもあって、盛り上がりが足りないな〜とも思ったし。(サザンを見にくる人ってある程度年齢もいってる人多いから、ライブに来ても切れてる人なんかいないのかなって思った)

その後アルバム「さくら」から何曲かやったりしてたけど、私はサザンはシングル以外知らないので、個々の曲については書けません(^_^;)。ただ、転調や変拍子の曲が多くて、前半は結構まったりしてたね。もっとさわやか系の歌が多いと思ってただけに意外だった。その時にもやっぱり、周りの反応が気になって、あ〜、おとなしいんだな〜、って感じ。

私はステージに向かって右側のスピーカーの真ん前で見てました。ちょうど紙コップをバカバカ投げていた、あの中にいました。ステージも高い位置にあったから桑田佳祐は表情まで見えてたけど、バンドのメンバーはほとんど見えず。あ〜、原坊もうちょっと見たかった。毛ガニさんとか後ろで踊ってたおねえちゃんたちとかは全然見えてなかった。

いまだに、というと怒られるかもしれないけど、「みんなのうた」をやってたのも驚いた。けどこれはライブのお約束かな?しょうがないんで(笑)私も腕を振りました。後ろをみてみたら、ドーム全体が全部同じ方向に手を振っていて壮観でした。ああいうの見ると鳥肌たっちゃうよね。

…しかし、サザンオールスターズと言いながら、結局、桑田佳祐のバンドなんだなぁ、って思いました。なんだかんだ言っても、おいしい所は全部彼が持っていってしまってた。例えば曲の中で、ギターやドラムが強調されるようなアレンジやソロの部分があってもいいと思ったし、原坊のキーボード、きっといい味出しているだろうに、なんでサポートのキーボーディストがいるんだ?!って感じ。彼女の歌は最高に素敵だったけど、もう1曲くらいあってもよかったと思う。バランスという点で、桑田佳祐寄りのものになっているなぁ、って感じ。私個人的には、ギターの大森さん、好きなんだけどなぁ。

桑田佳祐寄りだと思った極めつけはやっぱり、「私の世紀末カルテ」。替え歌だったんだけど、中身は面白くもあり、ニヤリとする所もあり、そしてファンを思いやる心、長い歌を長いと思わせない歌でした。ただやっぱり、茶化しすぎだと思った。せっかくいい歌なのにね。80点くらいかな。

まぁけどね、そう思いつつも、桑田佳祐ってカリスマ性あるんだなぁ、とも思った。みんながついていくのもわかるような気がする。

よくうちの部長がカラオケで歌う……(うータイトル思い出せない)で盛り上がり、「希望の轍」でもの凄く盛り上がっていい気分になったのだけど、よくわかんなかったのが、アンコール終了時の時の任侠劇みたいなやつ。メンバー紹介をするのだけど、何故か荒木敏雄大先生だけいない。おお?と思ったら、いきなり着流し姿の荒木さん登場。そして首には刀がささっている。日本刀も振り回している。……はぁ?

ええと、私は元春と美里のライブは行ける限り行ってるんですが、中でも山本拓夫と荒木大先生はホーンズの重鎮なんです(美里ちゃんのライブの時は、山本氏はバンマスだし)。元春のライブの時も彼らはびしっと決めてて、彼が出す音だけでなくその振る舞いも私はすごく好きなんだけど、荒木大先生のおちゃらける姿、コケにされる姿を見たのは初めてでした。これ私にとってはかなりの衝撃だった。勿論桑田佳祐との間柄というものがあってそうしているのだろうけど、それにしてもコケにされすぎ。一緒に見た人は「きっと本人喜んでやってるよ」って言ってたけど、どうなんだろうか。茶化すように桑田佳祐が「盛り上がってる時に盛り下げてどうするの。」って言ってたけど、全くその通りだったよ。

それから、桑田佳祐はしきりに「ユーミンワールドへようこそ」「シャングリラへようこそ」って言ってた。確かに、ステージ脇に出てきたくるくる回ってる人とかピエロとかを見ると、CMで見るユーミンのシャングリラと何ら変わらないのだけど(笑)。まぁそれも、ドームのような広い所でやるんだから、それなりに大きく見せないといけないわけで、場所に見合うだけの演出は必要だよね。あれが果たしてサザンというバンドにとって合っていたのかどうかはわからないけど、あれだけステージの部分が狭くて、私のようなサイドの席から何も見えないようなものだと、多少色使いを派手にして動きを大きくしないと、何やってるかわからなくなってしまうから。

ただ、何が趣旨で何がテーマだったのかは、あまりわからない(^^;)。ただのお祭り騒ぎ、の解釈でいいのかなぁ。

でも、なんだかんだいいながらも、選曲も前半はまったりしてたけど中盤から後半にかけては桑田佳祐も別人のようだったし(笑)、盛り上がったと思うし。面白いし曲もいいし、機会があったらまた来たいかな:-)。




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