今さらのようですが(^_^;)、私はこのライブの事をよく覚えています。というのも、普通のライブとは違った形であったからです。ゴスペラーズという人たちの事を私は何も知らなくて、たまに「夜もヒッパレ」で見るくらいのコーラスグループだと思っていたのですが、なんとも、こんなライブをする人たちだったのね、と、予想外な演出に驚いたんです。
…と思ったら、ライブの中のMCで知った所によると、私が見たこのライブって、彼らにとっても実験的な意味合いを含むものであったようです。
「初めてゴスペラーズを見に来た、って人、います?」
(パラパラと手が挙がる)←mee too,
「あ〜、いらっしゃいますね。でも今回のライブは、普通のライブじゃありません。せっかく期待して来てもらったのに、お気の毒でした。」
なんて、笑いを取りつつのMCをやってたのですが、まぁそれでも、確かに普通ではかったかもしれないけど、コーラスの上手さは十分魅せてくれたし、グループワークの美しさみたいなものも十分感じる事が出来ました。一人一人が立ち位置を変え、順番を変え、と、ずいぶん動きのあるパフォーマンスと、「ゴスペル」というジャンルが生まれたきっかけを演劇のタッチで表現したこのステージには、見る者を圧倒させるだけの力があったと思います。
笑いもとれるし、カッコよく決めてくれるし、でもそういうのを見せてくれる時はすっごくスマートで、っていうのは、私的には「カッコイイ」の中でもかなり上の方にランクされるですね(^_^)。まさに、上質な音楽をどうぞ、って、そんな感じ。