木根尚登
 1999.10.30(Sat.) 赤坂BLITZ
 NAOTO KINE 1999 TALK & LIVE Vol.5
 〜ずっと好きだった〜


なんか赤坂ってすごい行きにくい場所だってイメージがあったんだけど、いざ行ってみたら、赤坂の駅降りて30秒くらいで着くじゃん。なんだ、こんなに行きやすいなら今度からここであるライブには積極的に行こうっと。それがまずの感想だったかな。

さて、木根ちゃんのトーク&ライブ、私は2回目。「ライブ」よりも「トーク」が先にくるところがホント彼らしいのですが、何せ今年はTMが復活したでしょう、だもんで、私の期待度というのは、いやがおうでも高いっちゅーか、期待するなって方が無理というか。木曜日にRENTを見に行ってたせいもあって、私のTM熱はどんどん上がる一方なのでした。

ライブは静かに始まりました。定刻になると客電が消えて、まずバンドが入ってきます。メンバーが位置につき椅子に座ったところで、ステージ上手から木根ちゃん登場。自然と拍手が起こる。歓声はない。おおよそTMのライブでは考えられない事だけど、でも木根ちゃんを見に来る人たちは違う。それは彼の人徳だったりするんだろうけど、なんだか、TMとのギャップをほっとする感じで受け止められるというか。

彼は曲をやる前に、ゆっくりと、そばに用意されていた本を開きました。ステージ後方には、その本からの一節が映し出されています。ナレーターは、まるで木根ちゃんが読んでいるかのように、その文章を読み上げるのでした。彼は白いシャツにグレーの麻のスーツ、黒いラバーソールの靴を履いて、足を組み、椅子に座っています。そして彼だけに、スポットライトがあたっていました。このツアーのタイトルは「ずっと好きだった」なんだけど、その本の中身は、回顧録のようでいて、未来に向かう自分への戒めのようだったり、希望的観測だったりという感じで。「いままではこうだたったけど、今もそうで、きっとこれからもそうだよね」って言ったらいいんですかね。まぁ、そんな感じ。で、詩の両脇には、またこれが、微妙なカットの写真が映し出されてたりして、相乗効果。

さてバックのメンバーはというと前回と変わらず。べーあん、英美くん、島田さん、ヒヅ。…ただ、今回は葛Gがいるよ、と友人に聞いていたのだけど、…なんと葛G、あの長い髪をバッサリと切っていた。うわ、マジ!?静かなライブだったけど、心の中で大声あげて驚いていたのは私です(笑)。

…と、葛Gの事ばかりに目がいきつつ、第一部終了。…いや、あれはもしかしたら本編だったんだろうか(^_^;)。これまた静かにアンコールを求める拍手が起こった後、まず木根ちゃん登場。ん?耳にイヤホンつけてる。何なのかなぁ?と思っていたら、ナントそれから「コムロ式」の収録が行われたのでした。耳につけてたイヤホンを通して「天の声」の人と打ち合わせをする木根ちゃん。いきなり観客席後方から登場するファンキーモンキークリニックの2人。半ば無理矢理ステージに上げられた後は、いきなりそこで番組のオーディションの続きをさせられる事になり、ネタをやらされたりカラオケを歌わされたと、ドタバタの展開となりました。で、カラオケで歌う歌を決める時に、何を歌うかかなりモメたのね、で開場からは「TM歌ってー!」っていう声が飛んだりして、私もウオ〜って感じで拍手したりして、そしたらあのでっかい方の人(ゴメン、名前知らない)、「TMってなに?」(^_^;)。わざとかマジボケだったのかわからなかったけど、会場からは大ブーイング(笑)。そんな事がありつつも、その間木根ちゃんは「天の声」の人とイヤホンを通してずっと打ち合わせ。相手は日テレの人なんだと思って疑ってなかったんだけどねぇ。でも、イヤホンを外す前に木根ちゃんが言ったコト。「君もここに来たら?…君が誰かっていうのは、言っていいんだっけ?…言っちゃいけないんだっけ?」……えっ?!

番組の収録も無事(?)終わり、やっと第二部の始まり、始まり〜。「さ、みなさん、ここからは立って」いきましょう!」という英美くんの呼びかけで、そこから4曲アップテンポの曲が続き、イイ感じで盛り上がり…。

でっ!その4曲が終わった後、木根ちゃんのMC。「…じゃあねここで、僕がさっきから天の声と呼んでいたその主を呼びましょうか。…この人です…小室哲哉君。」そう紹介されてステージに出てきたのは、我が最愛の、小室哲哉その人でした。うわぁ…。「こうなるといいな」とは思っていたけど、その期待が本物になるなんて!!私は2列目の真ん中で見てたんだけど、椅子に座ってるのは、わずか2m前ですよ。私の正面にいるですよ!てっちゃんが!!

木根ちゃんと「コムロ式」のコトやTMの頃のエピソードを喋っていたんだけど、あたしゃあもう、ずっとてっちゃんのコトをぼ〜っと見てましたね。5月のTKD NiTEやglobeのツアーで見た時みたいに、ただひたすら。いやーだってさぁ、好きな人が目の前にいるんだもん、見ちゃうよなぁ(^_^;)。ちなみにこの日のてっちゃんの格好は、白いセーターの上に青と茶のチェックのネル地の上着、下は毛のグレーのパンツ、青い靴下に薄い茶色のバックスキンのモカシンブーツでした。腰にはいつもの太いチェーン。しかし、痩せてるから寒いのかなぁ?この時期にしてはやけに厚着だったなぁ〜。実際に腰まわりとかすんごい細かったし、また痩せたんじゃないかなぁって感じ。相変わらず、きゅっと抱きしめたくなるようなお方ざんした(笑)。えーとそして、話の内容は、よく覚えてません(爆)。

なので最後に、そのTM時代のエピソード。

小室「今日のテーマ、年賀状って言ってて、字が汚いとか言ってたでしょ、で僕一つだけつっこみたいコトがあって。これだけは言わせて。」

木根「いいよ、何?」

小室「昔、TMのツアーの時に、楽屋に偉い人が来たんだよね、銀行の頭取とか何かの。で、そこの娘さんか息子さんが受験生で、お正月だったんだよね、そのとき。で、是非うちの子のために「勉強頑張ってください」って書いてくれって言われてさ」

木根「うん」

小室「で、いつもサインとか書く時の順番では、僕が最後に書いてまとめる役だったんだけど、その時は何故だか、木根くんが最後だったんだよ」

木根「うん」

小室「でさ、最後に、”勉強”って書こうとしたんだけど、君さ、勉強の勉の字の、「カ」の所が「ム」になっちゃってさ、間違えててさ」

(場内大爆笑)

木根「親もさ、それ見てさ、”うーんうちの子供はこんなバカが好きなのか”って」



ヤバすぎ(笑)。



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