渡辺美里
 1999.5.28(Fri.) bunkamuraオーチャードホール
 misato '99 春 〜うたの木〜


バックに新日本フィルハーモニーを従えてのコンサートです。ツアーとは一線を画したこの「コンサート」、ずいぶんとあちこちで話題になっておりました。場所もオーチャードホールという、いつもよりちょっと格式の高い場所で、告知の時には、「たまには総立ちじゃなくて、優雅に座って聞けるコンサートもいいよね」みたいな事が書かれていたと思います。で、本当なら、「スーツ着てきてね」だったと思う。いや、着ていこうかと思ってたんだけど、あの日暑かったので…やめました(^_^;)。美里ちゃん、ゴメン。

連休明けから引いた風邪がイマイチ治らず、熱もあり咳も止まらないという事ですっかり具合が悪かった私は、テンションも低く、おまけに携帯を忘れてしまい、開演ぎりぎりまで会場の外にいました。で、やっと待ち合わせしていた友人に会って会場に入ってみたら、後ろの列には美里MLのメンバーがずらっと…(^_^;)。ちなみに私のいた席はDGで取った席で、ここを境目に、ファンクラブとDGとで分かれていたみたいですね。

で、席につくなりMLの人に「千ちゃんと木根さん来てますよ。」って教えてもらったのですが、それがもし開演直前でなかったら、きっと私は木根ちゃんの所へ言って「TM再結成ありがとう!」って言ってたと思います。惜しい事したなぁ…。千里くんは茶髪でメガネをかけて、割と地味な感じ(もしかしたらあまりバレないかも)だったけど、木根ちゃんはいつもの木根ちゃんでした。相変わらず、性格よさそうでした。コンサートの中で美里ちゃんが二人を紹介してたんだけど、スポットライトがそこだけ当たってた時、千里くんは「やめてくれよー」みたいな顔をしてましたが、木根ちゃんはご丁寧に立ち上がって回りに手を振り、礼をされていました。う〜ん、木根ちゃん、いい。

個人的に私が好きなツネ様(斎藤恒芳、元クライズラー&カンパニー)が音楽監督という事で、どのくらい出てきてくれるのかなぁ(完全裏方なんだと思ってた)、と思いましたが、派手なシャツに黒の革パンツという、いかにも彼らしい(K&Kでは一番の”ええかっこしい”だったので)姿で登場してくれて嬉しかったです。けど、喉が痛くて声がほとんど出なかったので、とりあえず心の中だけで「きゃああ〜ツネ様ぁ〜」と叫んでいました(バカ)。

それから、ツネ様が美里ちゃんのマイレボ第二章の楽譜を見て「愛が感じられる譜面だね」と言った件、なんか日頃からそんな言葉を聞かない私にとっては、ツネ様ったらすごい事言うわぁ、と思い、さすが芸大!と妙な所で納得してしまいました(My Revolution、オリジナルも第二章も、アレンジは故大村雅明氏ですね、このエピソードを聞いて、改めて彼の偉大さを確認した私でした)。

私の席は17番だったのですが、これがホールのほぼ中央で、そのまま前を向くと、前の人の頭で美里ちゃんが全然見えない(;_;)。どう動いても見えないので、しょうがなく腰をずるずると前に出し、頭を45度傾けて見るという始末。はたから見たら、寝てると勘違いされていたかもしれません。

初めてみる美里+オーケストラの音は、美里ちゃんの声質とオーケストラが合っていて、とても素敵でした。…カッコイイっていう表現じゃないですね、優雅で、落ち着いていて、…素敵でした。どの曲も。やっぱ、美里ちゃん、歌上手いよね。1ヶ月だか2ヶ月前くらいにミュージックフェアで美里ちゃんが「さくらの花の咲く頃に」とか「卒業」とかはやってたんで、それをやるって事はわかってましたが、ホントどの曲も、オーケストラ(というか弦楽器か)に声がうまく乗り、会場じゅうに音符が飛んでいるのが見えるようでした。いつものバンドメンバーもいたのですが、正直に言うと、完全オーケストラだと思ってたんで、ちょっと意外ではありました。特に、ホーンズの山本拓ちゃんと荒木さんはね。あれって必要だったんだろうか。完全オーケストラだけで聞きたいと思ったのは私だけかな…。

で、ライブは進んだわけですが、えーとわたくし、その姿勢だったからかどうか、途中寝ておりました(^_^;;)。Welcomeの途中までは覚えているんですが、シンシアリーは完全に記憶にありません。気づいたらみんな拍手してました(爆)。おかしいなぁ、どうしてwelcomeの♪ら〜ら〜、ら〜ら〜、らぁあら〜〜、がないのかなぁって思ってたんだけど、そういう問題じゃなかったですね、ハイ、寝ていました、私。まぁけど、それはそれで、寝てしまう程気持ちのよい内容だったという事で(^_^;)。具合悪かったという事で。ダメ?

第二部ですけど、一番嬉しかったのはPajama Timeでした。これをやってくれたっていう事自体がまず嬉しかったんですけど、意外にオーケストラに合う歌なんだなぁ、と感心しましたね。いやぁ、いい歌だ。

全体的にどの曲も心地よく聴けたし(寝てしまう程ね:-p)、どの曲もアレンジに文句はないし、月並みな言い方ですが、良いコンサートだったと思います。大変満足しました。見る前は、8000円は高いんじゃ?とか思ってたんですが、新日本フィルのギャラ(笑)を考えても、もしかしたら安いかも?と思いました。

惜しかったのは、最後のサマータイムブルースが普段のライブと何ら変わりがないものになってしまった事かな。私も結局手を振って歌ってしまったけど、今考えると、あれは、やらない方がよかったですね。最後に来て、ちょっと台無しだったかなぁ、と思ってます、個人的に(それにしても周りに流される私の精神薄弱さが何とも言えない)。スタンディングオベイションはしてもいいと思うけど、だからってアンコールを求める時の「ミサト!パパパン」はないと思うぞ。

あ、あともう一つ。パンフレットの表紙なんですけど、なんで美里ちゃんは睨んでるんでしょうか(^^;)?ファンクラブのチケットにあるような顔を表紙にしてほしかったなぁ。うたの木、とかいう優しいタイトルがついているのに、そんなに睨まなくてもいいじゃないか、と思うのですがねぇ。

というわけで曲目

1.卒業
2.青空
3.ぼくでなくっちゃ
4.Nude
5.さくらの花の咲くころに
6.Welcome
7.シンシアリー

-休憩-

8.My Revolution -第2章-
9.eyes
10.素顔
11.キャッチボール
12.I Wish
13.グリーン・グリーン
14.Pajama Time
15.サマータイム ブルース
--encore
16.True Colours (Cyndi Lauper)
17.My Love Your Love (たったひとりしかいない あなたへ)




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