THE YELLOW MONKEY
 1999.3.7(Sun.) 横浜アリーナ
 PUNCH DRUNKARD TOUR 1998/99


ライブが終わった今、「感想は?」と聞かれても、言葉が出てこないのです。それほど、いいライブだった。いつもなら詳しすぎるくらい色々な言葉が出てくるのだけど、このライブを見た後は、どうも言葉が出てこないのである。困った。これじゃ感想文書けないよ…。

ライブから数日たった今でも、私の頭の中では THE YELLOW MONKEY の曲が鳴り響いています。それは「球根」であったり、「LOVE LOVE SHOW」であったり、「JAM」であったり、「THE WINDING ROAD」だったりするのだが、それらを順番に思い出すのではなく、歌っている吉井和哉、ロングコート姿でギターを弾くエマだったり、ベルバラ風の衣装を着たヒーセだったり、髪を振り乱してドラムを叩くアニーだったり、そして、細い体の三国さんだったり、つまり、ライブで私が見た全ての光景が、次々とフラッシュバックされていくのである。こんな状況なので、「感想は?」「よかった?」と聞かれても、言葉が出てこないのです…。

それでも、帰ってきたその日に早速MLに投げた感想と、数日たった今の感想と、あまり変わらないかもしれないけど、出来るだけ言葉にしてみようと思います。曲順の合間にコメントを。(thanks to YUKI-san from pandoraML)

1、パンチドランカー
2、ROCK STAR

出だしのこの2曲で壊れまくった。だって、ステージの上でやってる方が壊れていたから。なんでこんなにハイテンションなのか、イエローモンキー。私はステージの横のスタンドから見てたんだけど、正面からじゃなくても、彼らのパワーを感じるんだな。何か、ガンガンくるものがあるんだな。迫力っていったらよいのでしょうか。だから、こっちも負けないでそれに対抗するって感じでノリまくる。負けてらんない!

3、O.K
4、TVのシンガー
5、ゴージャス
6、見して見して
7、A HENな飴玉
8、球根

吉井和哉のMC。「じゃ、聞いてください命の球根を。」彼はそう言って、歌い出しました。その力強さに、私は圧倒されました。元々これは好きな曲だったんだけど、私が思っているより何倍も、吉井和哉の力の方が強くて、ただ単に「この歌が好き」っては言えないような気になってた。聞きながら、この歌に引き込まれていく。スタンドマイクが前に倒れそうになる。吉井和哉のかかとが上がっている。私は正面から見てないからわかんないけど、きっと、すごい顔して歌ってたと思う。全身で歌っていたその姿に、私は見とれた。

9、Four Seasons
10、LOVERS ON BACKSTREET

うわ!アコースティックなイエモン!初めてみるその姿に、私はまたしても驚いて硬直するだけ。リズムはとっているけれど、間違いなく体の芯は硬直していた。…か、カッコいい…。会場からもすごい歓声が上がっていた。きっとみんな、思わぬこの曲に驚いていただろう。

11、エブリデイ

この曲、地味ながらも力が入っていた。なんか、この日の吉井和哉はスゴイ。凄かった。

12、MY WINDING ROAD

開演前に見つけた、天井からぶら下がっていたミラーボール。ライブが始まるまでは、あぁ、あるね、くらいにしか思っていなかった。何のためにあるのかなんて考えてなかった。はは。けど、ライブが始まってからわかった。あ!これだよ!この曲のためにあるに違いない!

さっき「球根」でもの凄く感動してたけど、180度違う、こんなノーテンキな歌も私は大好き。こういうギャップがあるのがイエモン。イッツアディスコターイム!それそれ〜、と、両手をあげてふにゃふにゃと踊る。メチャ楽しい。そしてエマのギターが、ギターが、電飾だよ〜(*^^*)。

13、BURN
14、見てないようで見てる
15、LOVE LOVE SHOW
16、SUCK OF LIFE

もうそしてこんな感じで続けられて、足は吊りそうになるわ、腕を上げるのもつらくなるわ、けど吉井和哉の飛ばしっぷりといったらそれはもう…。

17、離れるな

一転して聞かせるミディアムテンポのこの曲、最初は静かに、サビでは力強く、ここでも吉井和哉は全力で歌っていた。抑揚の付け方っていうか、のめり込むその姿に私は引き込まれてしまっていた。

アンコール
1、JAM

物凄い歓声の中表れた4人。「この曲をやるのは、ここで最後だと思います」吉井和哉がそう言った時、会場からは「ええっ…?」という声が。ふとアニーに目をやると、スティックを軽く、柔らかく、2、3度。そして三国さんの指が鍵盤を押す。

…うわぁ…。

私がイエモンにはまった曲、「JAM」。やってくれるなんて思ってもなかった。感動で何も出来ない。目を閉じて聞いた。言葉なし。

2、甘い経験
3、悲しきASIAN BOY

JAMで深く深く感動したのもつかの間(^^;)、再び会場は熱くなる。ステージも終わりに近づいて、ラストに向けてのお祭り騒ぎ。1万人の「イーーーエッサーー!」、よいです。シャウトだ、シャウト!

4、SO YOUNG 力強い演奏の中でもなぜか吉井和哉のボーカルは切ない。なんてこの人はすごいんだろう。オーラを感じるのは私だけだろうか。

何もかもが終わり、退場していく時、もう、倒れそうでフラフラな足取りで危なかった吉井和哉。途中のMCで「あと2日と今日の残り、この分しか力は残っていません」と言っていたけど、その通りに、力を出し切ったっていうのが目に見えて、私はとても嬉しかった。こんなになるまで歌ってくれるなんて、見ている方は嬉しいですよ。本当に力いっぱい、気持ちを込めて歌ってくれたんだな、って思って。手を挙げてにこっと笑った彼の顔、私もこれから、あんな顔をして一日一日を過ごしていければいいな、って思った。一生懸命に何かをやりおえた後の顔って、ホントいいよね。

3年ぶりのイエローモンキーでしたけど、なんだか初めて見たっていう感じもしました。4人の演奏する姿もまじまじと見ちゃったし、噂のチューな場面も見ちゃったし、最後の最後まで感動出来て、本当に、来れてよかった。見れてよかった。素直にそう思えています。「どうだった?」って聞かれても、言葉ではうまく表せません。うんうん、って頷くだけかも。やっぱり彼等は、No.1 Rock'n'Roll Bandだよ。




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