ECHOES
 2000.12.28(Thu.) 日本武道館
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 ECHOES One Night Stand 〜in the Zoo〜

ドラマのおかげで"ZOO"が再ヒットしたエコーズが、一夜限りの再結成。私的には、一夜限りと言わずに再結成してもらいたいと思ってるんだけどね。今まで見た事なかったし。

で、私の席は南スタンドの2階、かなり上の方だったんだけど、中入って、見渡してみてびっくり。客がいない。えっ?なんで?って感じ、"ZOO"効果で、きっとソレを聞くのを目当てにした人たちがさぞかしいるんだろうと思っていたのに。2階スタンド、ガラガラ。もとより、1階も東と西のスタンドは黒い幕をかけて客席を用意してなかったんだけど、その割合がかなり大きくて、近年稀にみる席数の少なさ。だから余計、なんでこんなに客が少ないんだ?と。ちょっと予想外だったな。せっかくの再結成なのに、もったいない。

もう一つ気になったのが、もらったチラシにあった、ベースの伊黒俊彦と、ドラムの今川勉は「スペシャルゲスト」と書いてあった事。あれ?なんで?オリジナルメンバーでの演奏じゃないのね?なんでだろう。そう思ってた。

さて開演。辻仁成の声、彼は一体、どんな歌を聞かせてくれるのか、もう、それだけが楽しみ。
定刻から少し過ぎて、場内が暗くなり。なにから始まると思いきや、"Dear Friend,Gentle Hearts"。で、その後の選曲もこれでしょ、"Gentle Land"も、"Dear Friend"も、"アンカーマン"も、"ALONE"も、"東京"も、勿論"ZOO"も、もう、全部、全部、懐かしいし、初めて生で聞いたけど最高にカッコいいしさ。初期の曲がなかったのが不思議だったけど、私みたいな中期から聞いてた者にとってはオイシイ、ウレシイ、ライブだったね。お約束の旗も出たしね(^_^)。

ただちょっと残念だったのは、辻仁成の声がマトモになってきたのがライブ終盤だったって事。始めの5曲くらいなんか、もの凄くて(^_^;)、正直言って、なんじゃそりゃ、って感じだった。頼むからマトモに歌ってくれよぉ〜、と思う事…。まぁ私は昔のエコーズって生で見た事ないから、仁成がこういう風に歌うのがいつもの事なのかどうかわからなかったんだけどね、けどなんちゅーか、あの独特の歌い回しというのがあまり感じられなかったんだよね。生だからCDとは違うじゃん、って言われればそれまでかもしれないけど、なんか別人みたいでね。ライブ終盤にきてからの彼の歌い方は、前半とは全然違うものだっただけに、ちょっと残念というか、あの感じで最初っから聞きたかったな〜。

とー言うわけでー、以下インプレ。

Dear Friend,Gentle Hearts

いきなり私のスイートスポットを突かれた感じ。今でも一番聞いてるアルバムは"Dear Friends"なんだよ、私、だから、これから始まるのは結構嬉しくて。

Shot Gun Blues
(MC)
Gentle Land
(MC)
Dear Friend

キャッチーなメロディーとは裏腹に、心にぐっと刺さる歌詞。「変わってしまったんだね」と言われて、それは私の事だろうかと考えた事、何度もある。ホント、このアルバムを一番よく聞いているので、こうやってオリジナルを聞くと、改めて思う事がたくさんある。名曲だ。

デラシネ
(MC)

私の謎だった、オリジナルメンバー2人の事。仁成が話してくれました。それによると、ベースの伊黒俊彦はもう芸能界から引退しているそうで。そしてもう1人の、ドラムの今川勉は、5年前?に心臓疾患にて生死の境を彷徨い、なんとか持ちこたえたものの、ようやくドラムを叩けるようになったくらいだそうで。…なんだって!そんな事になっていたの?ちょっと、かなりの衝撃。昔、彼の事を、私の友人や妹の友人がすごく好きで、彼が一番二枚目だったしきさくな人だったから、すごく印象に残っている人だったのに、なんと、今そんな事になっているとは。遊びに来てるので後で出ます、という仁成。ステージに上がれる程、治っているの?

ZOO

これ今でも、というかあれからずっと、私がソラで歌える曲だったりして。こんなに1曲に思い入れがあるのも珍しいっていうかさ。すごく好きだったんだよ、当時から。今でも会社で仕事してたら、歌詞に当てはまる場面っていっぱいあるんだよ、そのたびにこの歌のワンフレーズをぼそっと口ずさんだりする事あるもん。いやマジで。そのくらい好きなんだ。

アンカーマン
SHOUT
Reverse Rock City
(MC)
友情
TWO HEARTS
ALONE

"TWO HEARTS"が重かったので(^_^;)皆(といっても2階だけど)座ってしまい、その後にきたのがこれ、私は"ALONE"の声と共に飛び上がってしまったのだけど、思いの外盛り上がらなくてさー。もー、2階だから?
しかしこの歌も、明るいんだか暗いんだか、っていう曲だよね。ちょっと悲しい、ちょっと寂しい、エコーズらしい、辻仁成らしい1曲。

バンド紹介
RAINBOW
(MC)

ここで辻仁成爆弾発言!エコーズを今夜限りのものにするのは惜しいと思ったそうで、なんと、エコーズ再結成決定!!しかももう、伊藤浩樹と2人で、新曲のレコーディングに入っているらしい!実は3/20に、渋公で辻仁成のライブがあるんだけど、そのライブを、新生エコーズのライブにするそうです。う…。行こうかな。ムクムクと、行きたい病が出てしまった私なのでした。

FOOLISH GAME
?
(MC)
JACK

懐かしいね。この歌が好きで"JACK"ってハンドルだった友達、今どこで何をしてるだろう。

♪愛を切らしてる君に〜、辻仁成は♪愛を切らしてる俺に〜、と歌う(笑)
すごく元気と勇気をくれる1曲。

東京

今日のこの選曲だったら、最後の曲はこれかぁ?と思っていたらその通りだった(^_^;)

--encore1

ここで出てくる、伊黒俊彦と今川勉。黒ずくめの伊黒俊彦と、茶髪でいかにもミュージシャンな今川勉、好対照。しかし、何か変。変っていうか、やっぱりというか、今川勉はまともに歩けていなかった。ふらふらと歩く彼の姿は、どうみても健常者ではなく、まるで療養中の病院を抜け出してきたかのようだった。…なんで?私はちょっと目がテン。で、仁成は「懐かしい曲を」と言い、始まったのがこの曲。しかし。

ONE WAY RADIO

おいおい、叩けてないじゃん…。小田原豊のドラムセットはステージの上段に組まれていたんだけど、今川勉用には、ステージの下段に組まれていたのね、ふーん、と思ってたんだけど、彼の姿を見てわかったよ。上段には上れないんだね。そして、叩けないから、小田原豊がそのままいたんだ。実際、叩いていたのは小田原豊だったんだけど、私の目はもう、彼に釘付けだった。だって、全然叩けてないんだもの。叩くっていうか、このスティックってどうすればいいの?っていうように、持ってるだけなんだもん。…これが今の彼の姿なの?ドラムどころか、これでは普通に生活も出来ないのでは?そんな状態で出てきたの?何故?何故?一夜限りの再結成だったから?でも、無理する必要なんて、全然ないのに。どうして?私はただただ、胸が痛くて、せつなくてしょうがなかった。

---(後日談)

えーと、これを読んだ今川さんに近しい方からメールをもらいました。それによると、今川さんは今、日常生活を送るには特に支障もなく、普通に過ごしておられるそうです。私が見ている限りでは、ちょっと危なっかしいかな、という感じだったんですが、ある意味「素」の今川さんだったようです。メールを頂いてほっとしました。私もちょっと、仁成のMCに煽られてたかな。失礼しました。

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SOMEONE LIKE YOU

辻仁成の歌詞は、本当に寂しい。いつも何か、足りないものを求めてる。それが愛だったり、友達だったり、信用だったり、絆だったり。しかしこの4人でやるには、なんとも重い1曲だ。いい曲だし、心に残る1曲だけど、どこかもの悲しい。

--encore2
ZOO

これは予定外だったのかな?もう1回これ。さっき歌った時とは歌い方が違ってた。ハーモニカの響き方も柔らかい。♪愛をください wow wow 愛を下さい ZOO,
会場で大合唱したけど、ステージまで届いたかな。入りが少なくてゴメンねと、心の中で思わず謝ってしまった。

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終わってからも今川勉の衝撃的な姿がしばらく頭に残ってたんだけど、全体的にって考えると、エコーズというか、辻仁成が1人で全部持っていっちゃったかな、って気もするんだよね。彼はフロントマンとしてはフロントすぎるくらい存在感がある。うーんもうちょっと近くで見たい。

さて3月の公演どうするか。もらった優先予約の用紙の締め切りは1月末だ。どうしようかな。


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