渡辺美里
2000.10.21(Sat.) 28(Sat.)Zepp Tokyo
MISATO UTANOKI2000 Fragile
「MISATO UTANOKI2000 Fragile」と名付けられたこの公演。一体、中身はどんななの?というのがおおかたの意見で。前回のうたの木がオーケストラとの競演だったわけだけど、同じものは2回やらないだろうとは思っていたんだけど、3日あるうち何日取ろうかとか悩んでました。日本シリーズと重なったせいで結局2日になっちゃったけど。
21日。
番号が290番という事で、まぁまぁ前の方でしたね(え、これで文句言うなって?)。ウリウリ入っていって、前から3人目くらいだった。ちょうどマイクのナナメ前、有賀くんと美里の間くらいかな。Zeppの、「入ってそのまま開演まで1時間待つ」ももう何回か目の経験で、まぁずっと立ってるのはナニだけど、なんかいろんな事を喋りながら過ごせる時間だもんで、なかなかこれも楽しいかもよ、と思えるくらいにはなってきたなぁ。
18:00定刻過ぎ、そんなに遅れなかったと記憶してます。"Break on Through"が流れ出す。いつものように、みんな手拍子。だけど何かやっぱり、会場の雰囲気と人の密集加減、音の響き具合、違うよね。開放的な西武球場とも、どこかのホールとも。これからみさっちゃんを見るんだけど、なんだか今まで見た事のないものを見る時の緊張感と似てた。歓声が上がって、場内ライトがぐるぐるしだし、ステージ中央に置かれた箱(のようなついたてか)の中から美里が出てくる。オープニングは「It's tough」。初日の客の勢いと飛び出してくる美里、Zepp Tokyoはやっぱりライブハウスだった。私も前の方になだれこみ、まさにit's tough。みさっちゃんは黒いラメ入りの薄いTシャツを着て、エンジ色の革のスカートにお揃いの上着。そしてサングラス。髪の毛の色が赤いから、衣装とマッチしててとても似合ってた。髪にはウイッグつけてるんだろうか?赤っぽいモールも巻いてた。
2曲目、好きじゃなかった「とびだせ青春」にもようやく慣れてきた…かな。嫌いだけどね。本当はもうちょっと早いテンポの曲を持ってきて欲しかったけど、まぁ、まぁ、いっかぁ。私の後ろにいたおねーちゃんは歌詞を完璧に覚えていて、私的には、ライブハウスにはこういう人は必要だと思っていますー。だからO.K!どんどんいっちゃって!って思ってた。
最初のMCの後は、いきなりゲスト紹介だった。21日出てきたのは、なんと木根ちゃん!なんとまぁ、美里のライブに木根ちゃんが出てくるなんて。…会場入った正面に、てっちゃんと木根ちゃんからの花が来てたのね。なんて珍しい、って思って、いやーなんだろうねこれは、なんて話してたら、なんと、こういう、おいしいオマケがありました。ラッキーだった。で、その時のエピソードをいくつか。
「こぶし」は元々、木根ちゃんが自分のために作ってとっておいた曲だった。
で、それを、ウツが「欲しい」と言ったらしいのだけど、木根ちゃんそれを断り、美里にあげたんだそうで。
美里「もしかしてこの件で木根ちゃんとウツの仲を悪くさせてしまったらどうしようかと思ってたんだけどね」
木根「あぁ、大丈夫、その時は解散するから。でもすぐにまた再結成するんだけどね」
なんて言って。ボケとツッコミ具合がなかなか面白かった。
更に美里曰く「木根ちゃんの曲は、いつ聞いても"木根ちゃん"って感じがするんですよ。だから、歌詞を書く時にも、イメージがすぐ浮かんでくる場合が多くて。」すると木根ちゃん、「いやぁ…」と言いつつすかさず「…じゃあ、てっちゃんが書いた曲は…どうなんでしょうか…」とツッコミ。美里は「てっちゃんのは、浮かんでくるのは浮かんでくるんだけど、浮かんでこないやつはどれだけ考えてもダメ(笑)。だから、そういう時は、"てっちゃん、ゴメン、これ、ちょっと私のイメージとは違うみたい。"って言って、返すの」だそうです。そんなことしてたか(笑)。
てっちゃんネタということでもう一つ、「いつだったか、何かの時に急に電話がかかってきて、"美里あのさぁ、ナニナニのイベントなんだけど、出てくれないかなぁ?美里がいないとどうしてもダメなんだよ"って強引に言われた事があってね。うーんそんな事言われても、私も明後日からツアー始まるんですけど、みたいな(笑)」
これ何の事だろうねぇ?私ちょっとわからないんだけど。
なんかさぁ、いろんな話を聞いたけど、どれも面白くてさ。あぁこの人たち、今でも友達なんだな〜って思って、この何年か、どうなんだろう、もう何も接点ないのかなぁ…ってちょっと寂しく思ってたんだけど、なんの、私が心配する事、なかったですね。私の思いの浅はかさを感じると共に、よかったぁ(^_^)って思えるゲストタイムでした。嬉しかったなぁ。
肝心の(おい)木根ちゃんをフィーチャーして歌った曲なんだけど、「こぶし」の後には「さくらの花の咲く頃に」ですよ。木根ちゃんの曲のファンにはたまらないっすね。でも密かに私たちは、木根ちゃんのギターを見て「あれ絶対電源入ってないよ」などと暴言を吐いていました(笑)しかも、途中空調が強かったせいか、彼の譜面がパラパラと落ちてしまって、急いで拾って並べたんだけど、結構時間がかかってたので、ますます「あれ絶対弾いてないよ」などと言ってました。わははは。
28日。
28日のゲストは結局新日本フィルの崔(チェ)さんとあと3人でした。22日が千里君だったそうなので、28日はもうてっちゃんしかない!なんて勝手な思いこみをしてたんだけど、見事に予想はハズレ。美里のMC中に椅子が3つ、4つ運ばれてきたのを見て「あぁ、違うわ」などと心の中で思ってて。一緒に見てたKさんは一生懸命笑いを堪えてたけど、うん、まぁ、あの、…残念だったわ(^_^;)。
で、フィルと一緒という事で曲は「素顔」。
さて、構成なのだけど、曲順を見て、あれ?とか思わない?なんか、どうなのよそれって?って言いたくなるような曲順で。「ジャングルチャイルド」「SHOUT」を挟んで、静かな曲、聞かせる曲がズラリと並んで。これがねぇ、立ちっぱなしのライブハウスで辛いこと辛いこと…。今回のうたの木は激しいバージョンだってわかってからは、もう、何やってくれるんだろうと、今までパフィーとかKEIKOとか見てきたんだけど、倒れそうになる人アリ、ガンガン飛び跳ねる人アリ、いわゆるモッシュな状態になる事を期待……予想してたのに、それに反してこの選曲。特に「さえない20代」と「I Will Be Alright」はいらないってば。なんでそれやん。「さえない20代」はね、歌う前にみさっちゃんが「揺れる感じで」とか言ってたんだよね、指ぱっちん(笑)しろっていうからしてたけど、なんかそういうノリじゃないと私は思ったんだよねぇ。ま ちょっと、何かしら?と思った選曲でした。28日は佐橋が乱入してきたんだけど、「せっかく佐橋が来たのでー!」ってさ、そこまで言ったらこっちは「恋いしたっていいじゃない」を連想するじゃない?だけどやったのは「新曲です。」と言って「gift」。えっ(^_^;)?!って感じだったよね。盛り上がりが最高潮だっただけに、残念でございました。
まぁしかし、そんな事をいいつつ、ZP TOKYO、良かったです。21日、「絶対前に行く!」って思って前に行ってガンガンに飛び跳ねて腕を挙げてた。年齢層がちょっと高い(まだ言うか)美里のファンってどんなノリなんだろうって思いながら、しかし前の方にいるからには思いきりいかないと、MCでも言ってたけど、まさに美里と私たちの直球の投げ合いって感じがとってもしたし。いや周りがそう思ってなくても、私はそうだと思ってたよ。
でね、初めて、美里と目が合ったのね。多分、思いこみではなくて。私もしっかり見たし、美里も見てた。で、その目を見た時、私吸い込まれそうになったね。すごい力を感じた。私、美里のファンでよかったぁって、こういう目をした人のファンであるべきだと思った。信用出来るっていうか。…理解出来ない所もたまにはあるんだけど、そういう、表面的な部分でしか知らないじゃん、私たちって、美里の事。でも、そういう表面的な所だけで美里を見るのも間違ってるかな?っていうかね。この人が思ってる事を私は知りたい。もっと、今以上に。この日を境にして、私はみさっちゃんの見方ってまた変わったね。
あぁあとそれから。新曲の「gift」。久しぶりの美里らしい曲だと思います。美里ではなく、渡辺美里という人の歌、って言ったらいいのかな。これは秀逸。かなりいいです。出たらリピートして聞きたくなると思うね。今から楽しみ。(リリースが楽しみだってかなり久しぶり…)
曲順ね。
((10/28)) thanks to M-chan
It's tough
とびだせ青春
あなたのすきな歌
(MC)
さえない20代
素顔
こぶし
十六夜の月〜Izayoino tsuki〜
(MC)
もっと遠くへ
ジャングルチャイルド
SHOUT〜ココロの花びら〜
I Will Be Alright
Lovers universe
死んでるみたいに生きたくない
NEWS
ブランニューヘブン
虹を見たかい
恋するパンクス〜真っ赤な太陽〜
--encore
(MC)
荒ぶる胸のシンバル鳴らせ
My Revolution
(MC)
Gift(新曲)
Growin'up
(おまけのアンコール)
(MC)
サンキュ