TM NETWORK
 2000.1.17(Wed),19(thu),20(Sat.) 東京国際フォーラム ホールA
 TOUR MAJOR TURN-ROUND Supported by ROJAM.COM

ようやく東京に帰ってきました。
いやーしかし、TMの世間の認知度はあまりないかもしれないけど、この最終日はチケット争奪戦が凄くて、ダフ屋も持っていないという有様、この日私(と友人)が知り得た範囲での最高値は、信じられない事に16万でした。いやしかし、そこまで金出すのか?TMファンも、大人になったもんですなぁ(^_^;)。それを考えると、東京3days全て1階席が取れた私もある意味凄いのかもしれないですねぇ。個人的には「あたりまえ」だと思ってるけど(笑)。っていうか、それよりも、これだけ各地回っているのに、前の席って取れなかったし、かといってサイリュームがゲット出来るようなイイ位置もそんなに取れなかったし、それを思うと、私もまだまだかなとか、思ったりしてね。

というわけで無事終了したのだけど、各日のインプレッション、そして20日は全曲紹介。
(ごめんすげー長くなった)

(17日)

1階21列8番で、友人が7番、ここってTIFの前のブロックの最後列なんだけど、例のMTR IIIでサイリュームが飛んだ時、列の後ろの通路部分に一番落ちたんじゃないかと思うくらい落ちていて、本来ならば友人が一番端の席なので、そこからサイリュームを取りにいくのは容易だったのだけど、今日に限って、7番の横にパイプ椅子が並べられていたため、取りにいけず。他の人がぐわ〜っと拾いに行っているのをチラと見ながら、ちぇっ。と思う(笑)。まぁ、ステージ上ではウツが歌っているんだから、それそっちのけでソレを拾いに行くのもナニかなぁとは思うけどね。それよりも、そのパイプ椅子は関係者席だと思われれるが、ライブが終わって見てみれば、7つくらいある椅子には3人しかいなかった(怒)。そんなんだったら最初から並べるなー。
#20日にそこんとこを通った時ふと見たら、パイプ椅子じゃなくて普通の席になってたけど

でも、ホールAの前のブロックだったし、3人の表情までちゃんとわかる距離だったし。微妙にスピーカーの外かな…とは思ったけど、でも、でも、私は満足(*^_^*)。東京3daysの中では今日が一番前の席だから、3人のお顔を、じーーっと見てました。最初の、WORLDPROOF〜IGNITIONの時の、スクリーンに映るてっちゃんのシルエットとか、ウツがジャンプして登場する所とか。今までだったら、「きゃあ〜、てっちゃぁ〜ん」と叫ぶ所だけど、なんつーか、もう、凝視モードに入っちゃってました。ウツの一つ一つの動きを、じーっと見てたなぁ。

ELECTRIC PROPHETで、ウツが♪クレタアイラン…と歌い出した時に上がった悲鳴がとにかくもの凄くって、さすが東京…と思いながらまた昔の事を色々思いだしてしまって、涙が止まらなくなってしまった。♪君だけが間違いじゃない/君だけが不安だらけじゃない、っていう所の歌詞が私は大好きで、その、この歌は、昔の事を思い出す歌でもあるけど、人間の弱さをついた歌でもあって、今そういう事を歌われるとすごく心に響くのだった。実生活と曲がシンクロしてしまったんだと思う。"We are inferior to each other"が全てを物語っているよ。この曲のおかげで、次の"MESSAGE"は何も見えず何も聞こえずであった。いや、泣いたね。

アンコールは、仙台や名古屋で見た時のように、てっちゃんのブースが赤くなるだろうと思って友人とひたすら喋っていたんだけど、何故か今日に限って赤くならず、気付いたら音が鳴ってた(汗)。しまった、また見てなかった。ごめん、てっちゃん!
そして"Get Wild"は私の要望通り、"Ge Ge Ge Ge"を入れてくれて、それはもう、嬉しくて嬉しくて。これねーGe Ge Ge Ge を入れないとただのFANKS CRY-MAXになってしまうので、私は好きくないんだよね。つーか、もう飽きたっちゅーか(爆)。だってさー、昔TM見に行ってた時は、いろんな曲が今回はどんなアレンジになってんのかなー、ってワクワクするのが楽しみだったから。それが7月の横アリと全く同じだったとしたら、つまんないじゃーん?って、TMファンならそう思うと思うんだけどな。それに今日は♪ジャンジャンジャンジャン、がしばらくドラムにかぶってたりしたから、全然OK。

そして毎回ながらもこれと"TIME TO COUNT DOWN"で壊れ、今日も膝に青タンを作る。しかしもうこうなると、これもアリだろうと思うようになってきた。ま、いっときなさい。と思って。自分のいっちゃん好きなの見てんだもん、自分の好きにしよう。こんなに盛り上がれるのも、あと2日なんだし。

(今日のMC)

ウツ「えー、改めて、TM Networkです。(場内歓声)いい感じですねー。すごいね。さすが地元?(場内歓声)えー、9年ぶりのツアーなんですが、東京と。えー、多分皆さんすごく楽しみにしててくれたんだと思いますが、えー、僕たちもすごく楽しみにしてました(場内拍手)。まぁーあのー久しぶりという事で、3人でですね、9年ぶりですか、集まって、TMね、普通に、集まって、こうやって、やっきたわけですが、コンサート地方回ったりとか、というよりも、なぁーんにも変わらないですね。あのー、ほとんど変わらないという事で、相変わらすファミレス行って、まぁー、ちょっとあのー、唯一変わったのが、木根君が立ってられなくなってきたという事ですかね(場内笑)。」

木根「いや、RHYTHM REDの時は、こぉーんな事してたんだけどね、でも、ちょっとここからここまで移動しただけで、ハァハァハァハァしちゃって(場内笑)。ねぇ。」

ウツ「きてるよねぇ?」

木根「そう、そう。」

ウツ「ぅう〜ん、でも、まだまだ。まだまだ、大丈夫ですよね?」

木根「…大丈夫。まだまだアルフィーには負けないぞ!(場内大湧き)」

ウツ「そうですね。」

木根「まぁ、でも彼ら先輩だから。まだまだ、頑張ってますからね。」

ウツ「そうですね。48ですよ。…6?…7?ん、すごいですね。…僕たち、47の時は何してるでしょうね?」

てっちゃんを見る。

木根「…(TMを)やってんのかな?」

場内大ブーイング(笑)。

ウツ「どうなんでしょうね?…ん〜、リーダーに聞かないとね。(てっちゃんを見る)」

てっちゃん、うつむき加減に手を振っている。何をぉおぉお!それは「やってない、やってない」の合図か?!再び会場は大ブーイングの嵐。

ウツ「あ、厳しいって言ってる(笑)。…まぁ、始まったばかりなんだし!(場内拍手)」

木根「終わってどうすんだよ!(笑)」

てっちゃん、両手を引いてる。「よっしゃ!」って感じで。あぁよかった、これ見たら少し安心(^_^;)。頼むよ〜、もう。

ウツ「えぇ〜、まぁ〜今回、アルバムも去年出たばかりだし。」

なんとか話題を変えたな〜、ウツ(^_^;)

ウツ「うん。…今日、初めて来たという方、いらっしゃいますか?」

会場から、手が挙がる。けど、10人いないくらい。

ウツ「あ、もう、知ってるんですね。ほとんどの方が、もう見てるんですね。そうか。まぁね、今回こういう、日本初の試みをね、(場内拍手)、始まった当初、ひどかったですよ。見えないじゃないか、とか。でも、カッコいいですよね。(場内拍手)というわけで、ま、次の曲はですね、3人で出来る、今、一生懸命、思いだそうとしてるんですけどね、いつも決まった曲しか思い出せないんだよね。これ、不思議だよね?(と木根ちゃんに振る)」

木根「あのー、イントロ部分もほとんどわからない自分がいるんだよね(場内爆笑)」

ウツ「まぁ、でも、ダメだよ、そんなんじゃ。」

木根「ていうかね、ほんとにダメなんだよ(場内笑)なんかねぇ(段々小声になる)何だろう、何なのかなぁ、って、タイトルもわからなく…」

ウツ「"イノセントボーイ"やろうよ(場内大湧き)♪愛〜する〜ひ〜とは」

木根「お、あ、あぁああ!」

ウツ「ぉおおお〜。いいねぇ」

木根「♪パオパオ〜(場内爆笑)」

ウツ「ありましたねぇ〜」

てっちゃん、CAROLを弾き出す。湧いた所で止める。

木根「でも今のは、ちょっと新しいよね〜」

てっちゃん、今度はSEVEN DAYS WAR。

ウツ「…♪かきとめた〜こ〜とば〜、…これはわかりますよ。SEVEN DAYS WAR。」

木根「俺だけか、思い出せないの。(場内笑)」

てっちゃん、次はhumansystem。木根ちゃんがギターで続く。場内手拍子が始まり、盛り上がるもそのままエンディングへ。

そしてTIME MACHINEへ。結局、この流れはこのまま最終日まで定着。でも、思いきり笑わせてくれた後いきなり始まるTIME MACHINEのイントロは、かなり強烈だね。それまでのギャップにしては、激しすぎる。だって、いきなりこれが出てきて、驚かない客はいないと思うよ。知らない人はいざ知らず。まさかここでこの曲が聴けるとは、誰も思ってないもの…。これをやろうって言ったの、誰なんだろう。やっぱりてっちゃんなのかなぁ。それにしても、凄すぎるよ。感動、って言い尽くせないくらいの感動だもの。あーやっぱりこの人たち、私の想像のはるか上をいっているよなぁ。(いや私が簡単に想像出来てしまうようではダメなのだけどね(笑))

(19日)

今日は1階46列。一段とステージが遠い。しかしこれだけ会場を見渡せる場所ってのも初めてなんだけど、今回のはスクリーンを多用しているので、むしろ全体が見渡せた方がいいかも、というのはある。…と自分に言い聞かせ、また、一昨日やりすぎたのか、はたまた今までのおっかけでのキレ方がたたったのか、完全に脇腹と右足太股がイッてしまったため、大人しく、見てました。…というか、そうするしかなかったという(悲)オープニングとか、観客がかなりキャーキャーいってたのにかなり煽られたのだけどね、おとなしーく、おとなしーく…してたつもり;-)

まぁしかし、ホールAでここまで後ろなのは私は初めてで、席に座ってみたら、それはそれで壮観ではあったね。一緒に見てた友人Mちゃんと、新潟の時はタテは24列しかなかったんだよねぇ…ここの1/2だよ〜、すごいね〜、などと話してて。さすがに、ここが会場の中では一番大きいか。キャパ5,000人だもんね。3日間、SOLD OUTだもんね。ふふん。それを思いながら、まだまだ捨てたもんじゃないな…と密かに思う私であった。(いやー純粋なTMファンが何人いたのか数えてみたい気もするけど(笑))

カメラが3台、客席正面とステージ両脇に2台、入っていた。DVD用だな。最前列にはクレーンも入っていて、おぉ今日はてっちゃんは下には降りれないな…と思っていたら、私が甘かった(笑)彼はカメラなど気にならないように、ひょいっと降りていた(^_^;)。しかし今日は一段とノリノリだったのか、すごく楽しそうだった(笑)まぁいいか、彼が楽しそうならそれで。しかし、MS2000を放り投げた後、ステージ上に戻ろうとした一瞬、観客からもみくちゃにされて「イヤーン」て顔をしていたのを私は見逃してはいない(笑)。

今日はELECTRIC PROPHETでは泣かなかったのだけど、代わりに、MCであまりにも昔のネタを引っ張ってしまい、そのせいで、humansystemが流れた時に涙も流れてしまった。なんでかっていうと、てっちゃんのピアノの入り方が、今までの、普通の入り方じゃなくて、ライブの入り方だったんだもん…。

あーそれで、これは疑問なんだけど、ELECTRIC PROPHETの時、あのドンガドンガいう音(笑)が流れた瞬間エレプロだとわかるだろうに、何故か客席はシーンとしている。で、ウツが歌い出すと共に悲鳴が上がるのだけど、おひおひ、その前に、ドンガドンガ音+てっちゃんのゆるゆるなキーボードで、それだとわかるだろうよ?わかんない?なんでかなーって、ずっと思ってるんだよね。ちなみに、大阪初日で見た時は、私はもう、すぐわかったから自分一人できゃーきゃー言ってて、周りも結構、てっちゃんがキーボード音出しただけで客席からは悲鳴だったんだよね。どっちかってーと、この方が正しいと思うのだけど…。

MESSaGEの時に流れた3人の会話ログはこんな感じ。

・「待ちに待った21世紀。」確か、この言葉で始まったと思う。で、鉄腕アトムの時代だよねとか、21世紀になったら国境とかもないのかも、と思ったけど、なってみたらそれほど先進的になってるわけでもなく、ヒルトンホテルも相変わらずあるし、とか。ただ、そういう事を話していた当時、携帯は持っていたけど普及してなかったし、インターネットもなかったし、勿論メールもなかったね、と。(いやインターネットは当時からあったと思うがつっこまずにいよう(^_^;))

・「人に夢と書いて儚いと読む。」人の記憶はいずれ薄れていくもので、それは儚いものだと。昔の記憶、どこまで覚えてる?という話になり、仙台や札幌や名古屋はいつ以来だろう?と、各地の話題に花を咲かせる。札幌でてっちゃんが倒れた事、名古屋でラジオをやった思い出…。ラジオのパーソナリティはある意味木根ちゃんの憧れだったね、と。

・「記憶と記憶」薄れながらも覚えている記憶は貴重なもので、その貴重なものを忘れないように残しておくのが記録。94年の東京ドームもCDやDVDとして記録に残されているけど、皆さんはあの時の事はどのくらい覚えていますか?今、その記憶を少し巻き戻してみましょうか、というてっちゃんの言葉。

今日はカメラが入っていたので、随所に「すぺしゃるだよーん」というのが見え隠れしていた。その最たるものは、アンコールの時のてっちゃんである。アンコールの時は、会場が暗くて観客が手拍子をして…そのうち彼のブースがぼぉっと赤く浮かび上がり、キーボードから音が……という構図だったはずが、この日ナント、照明がチカチカしていた。てっちゃん、その中で好き勝手にツマミ回して遊んでいるのだけど、それと照明がビミョーにシンクロしているのである。ウッヒョー!なんじゃそりゃ!思わず笑っちゃう!まるでそれはてっちゃんのソロツアーみたいだ。何もそこまでせんでも(笑)。そして、照明だけじゃない。今まではてっちゃん、アンコールの時は柄物のTシャツだったのに、東京公演では何故かヒョウ柄!なんじゃそりゃ!結構爆笑だったのは私だけだろうか(笑)?

けど、全体的に見て、音はこの日が一番良かったね。まとまるとこはきちっとまとまっていて、Get Wildなんかは適当に暴れてて。遊びの部分の演出が、テーマを邪魔しない最大限だったと思う。

そして私も最後はやっぱり気持ちを押さえきれなくて、今日は、靴を脱いだね(笑)。こうすれば足痛くないじゃん(笑)、みたいな。うん。下が絨毯なのも痛くなくてヨイのだよね。ありがとう国際フォーラム!

(今日のMC)

ウツ「えー、改めて、TM Networkです。えー、1人いませんが(木根ちゃん、ソデに引っ込んでしまって持ち場にいない)、TM Networkです(ソデを気にするウツ)。えー、、初期の頃は、いなかったんだよね(場内爆笑)えー、今回、9年ぶりとなるツアーが始まって、いよいよ東京に乗り込んで来ましたが」

と、ここでやっと木根ちゃん、ソデから出てくる。場内が湧く。

ウツ「えー、まぁね、ツアーも9年ぶりだし、オリジナルアルバムも9年ぶりだし(場内拍手)。今回の新作は、うちのリーダーも絶賛の出来で(場内拍手)、まぁー、すごいっすね。30何分、普通考えるか、っていう。で、作ってる途中で時間とか聞いてるんですよね、ね、スタッフに「今何分くらい?」って、「いやー、いま、10…何分くらいで」って「えー、まだ?あと20分くらい作らなきゃ」ってね、ちょっとずつ出来てきたみたいですけどね。えまぁ、そういった大作もあり、木根君の、得意の、バラードもあり(場内拍手)、多分あのー、みんな気に入ってくれたんじゃないかと、思いますが。(場内拍手)あのー今回、TMらしいといえばらしいんですが、アルバムに沿って、とんでもない演出を考えましてですね、普通、檻の中に入れるなという感じなんですが、でも、全然、退屈しない演出だったんじゃないかと。ねぇ、楽しんで頂けましたか?(場内拍手)いいよいいよいいよいいよー。ねぇ、でも、ほんとに、9年ぶりという事で3人でね、えー、それなりに、楽しいですね、久々に集まると、結局はファミリーレストランですか、に、一番はハンバーグステーキという(場内笑)、必ずそこに辿りつくという、2,3回行きましたかね、地方でね、リーダーの要望で。まぁ、で、あのー、いませんが、サポートメンバーのね、ワタルちゃんとか、葛Gとか、当時のね、9年前のね、TMファミリーというか、えー、結構ね、夜もドンチャンドンチャンとね、やってましてね、あそう、思いだした、さっき、楽屋で、ビデオ見てたんですよ。うちのスタッフがね、何年前だろう。…85年?TMデビューが84年だから、1年後なんですけどね、Dragon The Festival Tour(場内悲鳴)、ね、映像を持ってきてですね、ライブの映像というか、リハーサルとか、当時ね、小室先生がビデオを買ってね、とりあえず、なんでもいいから撮るという感じで、木根が本を書いてる所とかまで撮っちゃったりして、それが、今頃出てきて(場内拍手)。えー、(後ろのスクリーンを指さして)ここに映るんですけどね(場内から「映して〜!」の声)。ねぇー、すーごい懐かしい映像だったよね木根君?」

キネ「こんばんわ。(場内拍手)いやー、あの映像はですね、B'Zの松本君もいた時ですね(場内湧く)。以前、こういう映像があるぞという事を話したら、すごい顔をして、「買い取るよ。」(場内爆笑)で、「じゃあ、100万でどうだ?」って言ったら「そんなに安くていいのか?」(再び場内爆笑)「そんなのが流出したら大変だ!」ってね、でも、若いよね松本君も。」

ウツ「ねぇ、若い。」

キネ「みんな若い。そして、メガネがでかい!(場内笑)みんな、あんなでかいメガネしてんだろう。」

ウツ「してたねぇ。」

キネ「ねぇ。懐かしいねぇ。懐かしいといえば、ね、Dragon The Festival Tourに行った人?」

ハーイ、と、見渡すと、10人くらいはいたか。くぅ、ここで手を挙げられない悔しさ(笑)

キネ「うそぉ?!」

ウツ「え、何人くらいいた?」

キネ「いくつだお前達!?(場内笑)」

ウツ「いるよ。10人はいる。」

キネ「うそぉ。じゃあ、青年館、日本青年館に行った人?」

また何人か手を挙げる。

キネ「そうかぁ。有り難いにも程があるなぁ!(場内笑)」

ウツ「あの時の衣装、すごいよねぇ。」

キネ「アラビアのロレンスみたいな。あと、ピーターパンのフック船長みたいなの。あのー、TV曲の衣装部屋から借りてきた。」

ウツ「はぁい。」

キネ「すごかったよねぇ。」

ウツ「すぅごかったよねぇ。」

キネ「ていうかね、俺も、成長したよね。成長しなくっちゃ。」

ウツ「成長してるのかなぁ。」

キネ「でも、みんなもね、お老けになられて、ね(場内笑)」

ウツ「そうね、いやぁ、ほんと、懐かしかったっすね、あの映像。」

キネ「じゃあ、今度、売ろう!」

ウツ「あ、う、売るの?(場内湧く)」

キネ「松本にだよ。(場内笑)」

ウツ「まぁでも、ね、当時のね、懐かしい、フィール…ラ…なんだっけ、自分の曲なのに…」

キネ「違う、フェア・ラ・ヴイゼ!」

ウツ「あ、そうだった(場内笑)」

キネ「だめだなー。俺、あの曲好きなのにな。」

ウツ「(笑いながら)フェア・ラ・ヴイゼだね、知ってますよ。知ってます?」

場内からは「知ってるー!」の声が挙がる。

ウツ「(てっちゃんに)弾いてもらおうよ。弾けないか。」

てっちゃんは、怪しいコードを弾き出す。しかし木根ちゃんがギターをつけて、歌い出す。場内も一緒に合唱!
♪Faire La Vise ささやく kiss 朝まで待てない 僕らのwords 僕らのstory 近づけないよ Nobody can
素晴らしいぃ〜!皆ちゃんと覚えてる!

ウツ「当時の曲は、素晴らしい曲がたくさんありますね。」

キネ「てっちゃんは王子様みたいだったろ?」

ウツ「あ、なんか、帽子とかかぶってて。」

キネ「下は勿論、白いタイツ(場内笑)待て〜、とかいって(場内大爆笑)」

ウツ「その時の曲とか、弾けないでしょう?ねぇ?」

てっちゃん、GIRLを弾き出す。しかし私はどーーしても、美里の歌に聞こえてしまう(爆)

ウツ「わかる?」

キネ「あ、う、うん、♪君に会うたび心に満ちるプラトニック・レイン〜」

ウツ「いいねぇ。ちょっとキーが違ったと思うけど。」

てっちゃん、今度はアクシデント!いい!すごくいい!感涙(T_T)

キネ「♪栗色の長いかーみー(場内拍手)このプロモーションビデオ、3人の顔がだんだん馴染んでって。この曲。俺の顔がだんだんウツの顔に……なんてったらいいのか」

ウツ「合成というかね」

てっちゃん、次はSEVEN DAYS WAR。

ウツ「♪SEVEN DAYS WAR、…ボクたちの…」

折角ウツが歌い出したのに、てっちゃんがやめてしまった(笑)。
その次がhumansystem。いつものパターンできれいに終わり、そしてそのままTIME MACHINEへ。
この日は、エレプロの時もそうだったけど、この歌の時の悲鳴が凄かったなぁ…。

(20日)

今日は1階32列。てっちゃん側。なかなかビミョーな席ではあった。サイリュームが取れるか…取れないか…もしかしたら無理かも…とか思ってて。結果は全然無理で、26列目の友人も無理だったらしい。しかしあれだ、TIFはちょうどいい所に通路があるので、今日もそこに皆が取りに行ってしまい、おいおいステージを見ろよっていうか。私個人的には、前の席のおにーちゃんの背が高くて視界を遮られたので木根ちゃんが完全に見えず。けどさー見えないのはしょうがないかもしれないんだけど、このおにーちゃん、フラフラ体を動かすから、それによっては完全に見えたりするもんだから、見えなくなると余計ストレスがたまるというか。ちょっとこのおにーちゃんはそのほかにも問題アリだったので、私はとてもおかんむりだった(-"-)。せっかくの最終日、いい気分で見たかったな。

WORLDPROOF

オープニング、今日で最後かぁ、なんて気付いたらフッとため息なんかついていた自分がいて。でも、会場は最初からすごく熱かった。みんな、今日が最後だってわかっているからか、スクリーンにてっちゃんや木根ちゃんの影が映るだけですごい歓声だった。そしてウツが颯爽と、フワリと登場。また歓声。…いいねぇいいねぇ。ニンマリとしながら、最後なんて思っちゃいけない、そう思った。ただ楽しむだけ。目の前で起こっている事を、一つも見逃さないように、見るだけだな。そして今日は、最初から靴を脱いでいた(爆)

IGNITION, SEQUENCE, START

赤、黄、青のボールが画面の四隅を回っている。少し尾を引きながら、微妙にそれぞれの色と混ざり合いながら。やられた。心憎い演出だ。そしてその上に、もう見慣れた、歌詞が載る。"I know" "you are" "crying"。3つの言葉が順番に。私が泣いているのをあなたは知っている。…大阪で見た時は、嬉しくて泣きそうだったよ。でも今は、終わっちゃうんだ…って思って泣きそうだよ。あ〜、相変わらず、見透かされてるのかなぁ。この歌の歌詞の中でこの部分を選ぶ妙である。
スクリーンはそんな感じで、イントロもすごくデジタルなのだけど、ワタルちゃんのドラムが入ると、一気にバンドサウンドになる。葛Gの泣きのギターもなんともいえなく良い。TMにしては少しテンポは遅いかな、とも思うんだけど、それがかえって気持ちいいんだ。サビ前なんかでウツがマイクスタンドを持って大きなステップを踏むところ、実は、このライブの中での私の何よりのお気に入り。約2時間のライブの中でも、何カ所か私のツボにはまるところがあるんだけど、ここがそのうちの一つ。この歌はここの他にも、葛Gの太いコーラスやワタルちゃんのバスドラの連打っていう、見どころが満載な歌なんだよね。十分、1曲目から観客を圧倒するものがあったと思う。

Still Love Her

この曲をやるのは12月だけだと思っていたんだけど、何故か今日までずっと歌われる事になった。これは何故、ここにこの歌が挟まるのか、正直言って私には謎なの。どうしてなのか、よくわからない。せっかくIGNITIONでカッコよく決めたのに、これでなごんじゃうんだよね(笑)。私自身はこの歌が大好きだし、TMファンならば東京ドームを思い出したりするんじゃないかな。ファン投票したら絶対に上位に入る曲だから、ウケは絶対いいはず。私も、初めて大阪で聞いた時には感動したもんね。だけど、どうしてこれなのかな?嬉しいと謎が、最後まで入り乱れていたね。この曲は。

#続・電気に何と書かれるか楽しみである

ウツが、木根ちゃんのハーモニカに向かって人差し指を向けるところね。あれも大好き。だから私も真似してやってみちゃったりして。今日は動きがウツとピッタリ合ったのだ(^_^)v。
ウツがギターを持つのも、すごく懐かしいよね。まぁCAROLでやって、EXPOのフォークコーナーでもやってたけど、なんか今、この時この場所で、てっちゃんと木根ちゃんを脇に従えてギターを弾くというのが、本当に、感慨深い。頭ん中グルグル。

Major Turn-Round I〜II〜III

Still Love Herが終わると、スクリーンが下がる。横15枚、縦9枚の、UMUという特殊なフィルム。電気的にON /OFFする事によって、可視/不可視を切り替えるらしい。多分、ONにすると不可視かな。今回TMのステージではこれを縦横に組み合わせてスクリーン(幕)にしてたんだけど、可視状態にした時に向こう側がきれいに見える事になって、フィルム越しにライブを見る事になる。(詳しくはここ参照)

これを使う事が、今回のライブの最大の見どころ。MTRは33分の大作なんだけど、これに色々な映像を映したり、ON/OFFをして演奏している側を見せたり見せなかったりする事で、見る者を飽きさせない。特に途中SECOND IMPRESSIONは一切歌はナシだから、ただの楽器だけのセッションとして見せると客は退屈するから、そういう映像を駆使して、いろんなものを見せてたな。上半分が映像でした半分は透明とか出来るから、余計そういう風にしたりして。てっちゃんの所だけ見えてたりとかね。

映像を作ったのは原田大三郎。CG界の大御所。最近よくメディアに出てきてるので、彼がどんな仕事をやってるかはTVや色々な人のライブで見る事が出来るんだけど、まぁ、このMTRの部分、本当に色々な絵が出てきて。例えば、山、空、雲、水、草、地面、道路、工場なんかの実写。それから、球体、CUBE、蝶、花粉を顕微鏡で見たみたいなやつ、連鎖球菌(笑)みたいなもの。これらが曲に合わせて、動くスピードを変え、色を変え、形を変え。その上これらの映像にTMの3人のステージ映像と歌の歌詞が重なって。とにかく凄かったよ。早くDVDが出ないかなぁと思ってる。

音的には。
この日は、最終日だからなのか、てっちゃんが至る所でアレンジを加えていて、しかも今までどこの場所でも聞いた事のないアレンジばかりで、すごく目新しかった。それも、音を2つ3つ加えるとかじゃなくて、細かい指の動きが多かった。何度もライブで弾いてきたからね。次のフレーズにいくまでに何小節遊べるかを、もう十分過ぎるくらいわかっているから出来る事なんだろうと思う。だから、てっちゃん以外は皆いつもの通りに弾いて叩いているんだけど、明らかにてっちゃんだけが違っているっていう所が何カ所もあったもん。でも、SECOND IMPRESSIONの最後の方の、てっちゃんとワタルだけでやってて、最後ドラムで締める時のピアノは、ああいう風にメロディーをつけないで、昨日までのように素直にきれいに静かに終わってくれた方が良かったかな。ワタルちゃんは終わってるのに、てっちゃんだけ即興で弾いてた所なんだけど。まぁあそこで多少きれいに終わらなくても、すぐにまた大きな盛り上がりが来て終わるので、そっちの方が派手だから、こっちは目立たないかもしれないけどね。まぁ、「あぁ、あそこだな」とわかる人だけ分かってください。

IIとはがらっと変わるIIIは、ほとんどイントロなしでウツの歌が入ってきて、チョット、悪いけど、すげーカッチョいい。わたし、かなり好き。勢いよく歌った後は、今度はMTR自体のクローズだから美しく、段々テンポを落として終わっていくんだけど、動と静の波をつけながら進むのが私的にはきたね。33分の曲を締めくくるには本当に美しくてカッコいい、てっちゃん会心の出来だと思う。ホント、カッコいいよ。

#ちなみに、ここんとこの映像と音の対比の様子も途中まではメモってたんだけど、書いているうちに、
#そんなもん文字で表す方が陳腐じゃないか?と疑問が湧いてきて、やめました。DVDが出たら、
#それを見たら一目瞭然だろうし。

PALE SHELTER

代わってこの曲は、木根ちゃん会心の一作。さっき書いた、「ライブでツボにはまるところ」がこの曲。Aメロの重い感じからうってかわって開放感のあるサビ、あぁ、これてっちゃんじゃないよね、木根ちゃんだよね?って、すぐわかるんだよなぁ。サビでウツの動きが大きくなって、マイクスタンドを右手に持ったまま、体全体を大きく揺らして歌う姿、木根ちゃんと葛Gのコーラスが入ってくる"looking for something any way〜"からの盛り上がりがもう最高。涙も出てくるくらい感動させるものがある1曲。私のツボである。
ウツは今日、歌い終わってから何度も"Hoo!"って声を上げてたよ。自分でもバッチリ決まったと思ったんだと思う。

We Are Starting Over

これも木根ちゃん。これも、てっちゃんじゃないなってすぐ思ったけど、メロディーもそうだし歌詞もそうだし、これ絶対、木根ちゃんとみっこちゃんとで、fanks達を泣かそうとしてやってるよな。絶対そうだよ。この歌、イントロも引っ張らないし、1番、2番、でそのまま終わりっていう短い曲なんだけど、短さを感じないのは、1番と2番の歌詞の中に、そういった、全てがうまく詰まっているからじゃないかな。

それにしても、ダウンロードして聞いた時、イントロのピコピコ音が邪魔だなー…とか思っていたのに、ライブで見事に化けましたね。

ELECTRIC PROPHET

今日はイントロでもウツの歌い出しの所でも、歓声がほとんど上がらなかった。歓声どころか、拍手も、勿論手拍子も起こらず、静かに、静かに、そして厳かに。この歌、ギリシアの地名が出てくるからか、キーボードからなんとも言えない和音が響いてくると、それだけで私は厳かな気持ちになる。私は瞬きをするのも嫌で、この歌を、この時を、この場所を、いつか見た光景そのままに自分の頭の中に思い返してみては、あぁ、この歌って本当に、fanksにとっては宝物だなぁって、……それ以上の言葉は、何もいらない。出てこない。

探し求めた Our Lovers
100億のStarlight Kiss In The Night
We Are 21st Century Lovers

"僕らのためさ"

MESSaGE

木根バラ2曲に続いて、てっちゃんが作った2曲が続く。なんかやっぱり、最終日だったせいか、私もどっかおかしくなってたみたい。どうしてだか今日は、この曲で涙が出てしまった。カラオケなのに(笑) 

いや、カラオケなのに泣いたっていうか、あの3人の会話ね。よーく、かみしめながら読んでみたら、3人がいかに昔と変わらない関係でいるかっていう事がわかったような気がして。気の合う仲間が話してるんだな、っていう感じがして。まー、話の中身は一気に同窓会なんだけどね(^_^;)。「記憶」と「記録」というものが今回のテーマなだけに、過去を思い出しながら話をしてるんだけど、仙台のレポにも書いたけど、地名を出されたり、「あの時はこう思ってたよね」なんていう事が話題だと、どうしても、ぐっと来るよね…。いろんな事があったよね、今まで…。なんて、当事者でもないのにあれもこれも思い出してしまうのは、それは私がファンだから、かな。

CUBE

今日はMESSaGEでキュンときちゃってたので、MESSaGEの最中にこの歌のセットをする様子も気にならず。…まんまと策略にのせられたな。この曲はバンドメンバー全員がスクリーンの前に出てきて歌う、ちょこっとだけ3人との距離が縮まる1曲なので、背伸びをして3人を見てみる。ウツが、両手を額にあてて、ステージを照らしているライトをよけながら客席を見渡している。時折客席に向かって手を振ってくれる。あぁぁ(*^_^*)

静かに歌が始まるも、サビでウツのシャウト。マイクスタンドを持ち、首を右に振りながら叫ぶように歌う。ここも好きな所。"listen to me, listen to me, listen to me" 、私も一緒になって首を振りながら歌う。木根ちゃんらしい、いいバラードだけど、高い声を出そうと一生懸命のウツも好きだ。

ウツの歌が終わって、バンドの手も止まり、てっちゃんだけがメロトロンから音を出している時、スクリーンが上がる「カタッ」っていう音がかすかに聞こえるのね。その上がるタイミング、てっちゃんがキーボードを「引っ張る」時間と合わせてあるんだなぁっていうのがすごくわかってね、てっちゃんも絶妙のタイミングまで引っ張って、パチッと音を切るんだけど、たまらなくカッコいいですよ。メロトロンの音色もあるんだろうね。聞いてる者の耳の奥深くまで響いていくから。

--encore
Get Wild

今日は長かったよ(笑)。グゥウイイイーン…ていう音でしっかり引っ張った後、ドン ドン ドン ドン、ってバスを効かせ、それもしば〜らく引っ張った後にハモンドを揺らす。globeでよくやるやつね。それからまたしばらくそのままのループで引っ張って、もう、たいがい腕を振り続けるのも疲れましたって時に、ようやくGet Wildのジャン ジャン ジャン ジャン♪、歓声が上がった所でGe Ge Ge Ge…Get Wild and Tough, Ge Ge Ge Ge…どこまで続くんかいな…っていう。

ウツと木根ちゃん、バンドメンバーが出てきてからは、Get Wild の今日はクラブバージョンだね。バスがすごい(x_x)。「すごい」って思ってたらすぐさまワタルちゃんのバスドラが入ってね、実にウツが歌い出すまでに10分超えてました(^_^;)。間奏にもGe Ge Ge Ge…って入れてくれるし、ベースもブンブンいってるし、カッチョよかったなー。

歌が終わってからはてっちゃんが1人で遊びまくり、延々ループ。ウツは"Wow wow wow〜"と即興で歌っている。ここはホントに、クラブの雰囲気。こういう風に、歌が終わった後に引っ張るやり方は初めてだね。カッコいいよ。

TIME TO COUNT DOWN

ほんの1小節分くらいだけ違うメロディを弾いた後に、イントロ。そのイントロも最初は調が違うのだけど、何回目かの繰り返しの後で、正しい調、正しい速さに戻す。「あぁ、来たな」、って思う瞬間。ウツの一言を待っている瞬間。タァーイム、トゥ、カァーゥン、ダゥン!スモークが勢いよく吹き出した後は、もう何がなんだかわかりません。ただひたすら首を振り手を振ってました。私怖いです。今後この歌を聴いたら、前後不覚になっていつどこででも頭振りそうです。平常心でいられる自信、ありません(爆)。

さてそして、ウツや木根ちゃんはサッカーボールを何個も蹴って(でも前の人でよく見えなかったけど)。てっちゃんは何やら取り出したなーと思ったら、ナイフでやんの(^_^;)。それをグサーッとMS2000に刺すパフォーマンス。あぁ、この人ったらもう…(^_^;)。アンプに叩きつけて壊すは、何度もナイフは刺すわの大暴れ。そんなにEL&Pの真似がしたいのか(笑)。それとも、プログレというテーマだから、外せないのか?本人は楽しそうなのだが、壊すにしても足取りがヨロヨロしてる彼を見ると(笑)、だ、大丈夫かコムロ?!と思ってしまうのだった。彼に箸より重いものを持たせてはいけない(笑)。
そして今日も客席に降りて、MS2000を客に渡す。だけど今日はここ長すぎたみたい。ウツは予定通り♪TIME TO COUNT DOWN リーズームまーで、と歌い出すんだけど、てっちゃんはまだ客席でもみくちゃになってる(笑)。急いでステージに上がって、ぴょんとブースに入る姿が、なんとも言えずかわいらしかったざんす。

(今日のMC)

ウツ「えー、改めて、TM Networkです(場内歓声)。今日はイッてます(てっちゃんを指さす)。もう、今日は、イッてますね。ツアーでこんなにヒドイのは、ない!いっちゃってる!いい感じ!(てっちゃん、まんざらでもない様子。)んー、今回のツアーで、一番すごかったんじゃないですか?えー、TM Network、一年ぶりのツアーを去年からやってまして、とうとう、ファイナルを迎えたわけですが、東京、地元という事ですが、えー、盛り上がってますね!(場内歓声)…いやーでもね、約15本くらいですか、あっという間でしたね。えー、でも、これ以上は、無理です。(きっぱり)」

場内からは大ブーイング(笑)
そりゃそうだ、こんなにキッパリ言われては。

ウツ「ちょうどいい感じなんです。てっちゃんの壊れ具合もね。これ以上やると、体が壊れちゃうんでね、機械じゃなくてね。いやーでも、今日見た人は得ですよ〜。(場内歓声)えー、まぁ、ファイナルを迎えたわけなんですが、9年ぶりのアルバムを出して、ツアーもやって、3人で回るなんてのも久しぶりで、どうなるかなーなんて思ってたんですけど、…いきなりねぇ、大阪の初日ですね、(場内からクスクスと笑いが起こる)あのー、この幕がですね、降りませんでした。(場内笑)んー、だいたい1/3くらいで、こう、ナナメに降りてしまって。その状態で、映像も出せずに、「この幕は…何なんだろう…」みたいなみんなの目を見ながら歌ってた記憶があって、いやー、どうなるのかな、みたいなね、さすがですね、ウチのスタッフはね、次の日には直してきましたからね。で、そういう、大変な機材をね、えー、日本初、という事で(場内拍手)。えー、ここがTMらしいかなと。(場内拍手喝采)…そうですね、木根君?」

キネ「こんばんわ。(場内拍手)ねー、そうですねー、俺なんか、楽屋でリンゴ剥こうと思ったのに、包丁がなくてさ。あれどこいったかなーと思ったら…ねぇ。あそこで…。」

視線は一斉にてっちゃんへ。彼は苦笑いをしている。てっちゃんはどーも、そのナイフで自分の手を切ったらしく、「切っちゃったよ」みたいにウツに言っている。

ウツ「え?え?切っちゃったの?…もー、オイタするから。」

キネ「血を見ると興奮したりして。」

場内は笑いに包まれる。個人的にはハラハラしてたんだけど…(^_^;)
そして

ウツ「ねぇ。今日が最終日でねぇ。」

キネ「そうだねぇ。」

ウツ「どうでした?」

場内から「サイコー」の声が飛ぶ。しかし

キネ「…あのね、ごめんね、俺に聞いてるんだよね。(場内笑)まぁ、楽しかったな。」

ウツ「楽しかった?」

キネ「楽しかったよ。久しぶりに、3人で飯食ったしね。」

ウツ「うん。」

キネ「打ち合わせとかではあったけどね、(ウツはうんうんと頷いている)そうじゃなくて、ただご飯を食べるっていうね。」

ウツ「ファミリーレストランとかね。…別にね、あのー、3人並ばなくてもいいとは思うんだよね。(場内笑)」

キネ「あ、あぁ、そうね、そうそう、並ばなくてもね。…もー、バラバラでもいいと思うんだよ、」

ウツ「そう、別に、前に座ってもいいと思うんですよ。」

キネ「そう。でもいつも一列でね。でね、ウツが真ん中なんだよね。(場内笑)」

そうなんだぁ〜(^_^;)。いやー、その光景、見てみたいわ、私。

キネ「まぁね、でもね、楽しかったよね。」

ウツ「でもね、あっという間でしたね。じゃ、また、9年後に。」

場内再び、大ブーイング(笑)

キネ「…でも、立ってられるかぁ?(場内笑)」

ウツ「椅子かぁ?(場内笑)」

キネ「椅子で動いてるよ。」

ウツ「まぁでもね、まー、今回終わっても、またなんかね、新たなTMをお見せ出来ると、(場内歓声)もうね、やっぱり1回ぽっきりとか、いつも言われてたじゃないですか、」

キネ「でもねぇ、良かったよねぇ、アルバムも出せて、ツアーも出来て(場内拍手)。…まぁね、」

ここでてっちゃん、ピアノを弾き出す。そのメロディーを聞きつつ

キネ「そのBGは、俺達にポエマーになれと?(場内笑)…かれこれ10何年……楽しい事も、苦しい事も…」

てっちゃんはピアノを止めない。

キネ「人生…」

ついに我慢しきれずに吹き出す木根ちゃん。場内は爆笑。

キネ「止めてくれよ…」

ウツ「(ニヤニヤしながら)得意じゃん。上手いじゃない。」

キネ「こういう、偽善たらしいもの?(場内爆笑)」

ウツ「ねぇ、電気じかけもねぇ、出てるし。(場内拍手)」

キネ「えー、10まで出そうかと。」

ウツ「長いね。」

キネ「あのー、こう、もう、死んでく所まで書こうかと。」

ウツ「(笑)そうだねえ、どうやって死ぬだろうね?」

キネ「(笑いながら)どうやって死ぬかなぁ。…あんまりいい話じゃないよね。(場内笑;てっちゃんも困った顔をしている)」

ウツ「前向きな話じゃないよね。」

キネ「さらっと流す話だよね。」

ウツ「うん、じゃああのー、まぁね、3人でやろうと思います。」

てっちゃん、SELF CONTROLを弾き出す。ウツと歌い出しの呼吸が合わず、場内も苦笑い。

ウツ「そうですね、こういう、弾き語りだとね、(歌い出しが合わなかった言い訳をしている(笑))」

てっちゃんが"SELF CONTROL"だよ、と言ったらしいのだけど、どうもウツはそれにさえ気付いてなかった様子で、苦笑していた…(爆)
続いてSEVEN DAYS WAR。歌い出しはウツが。そして、♪割れた〜ガラスの破片〜からサビの途中まで、なんと会場で大合唱!あまりにもみんながちゃんと歌うのを見て

ウツ「みんなちゃんと知ってるし(^_^;)」

てっちゃんはそこから一気に流れるように弾き出す。それを聞きながら

ウツ「いい曲ですね。すごいいい(^_^;)。」

そしてサビ。再び大合唱。感動だ…(*^_^*)。
次はhumansystem。会場は手拍子。いつものタイミングで木根ちゃんのギターも入り、一気に盛り上がる。しかしいつものパターンで、そのまま終わってしまう。深々と礼をするウツ。

そしてそのまま…

TIMEMACHINE

あぁ、最後かぁ…。東京ドーム思い出しちゃったよ、私。あの時とはシチュエーションは違うのに。でも、間奏のてっちゃんのピアノと木根ちゃんのハーモニカが会場に響くのを聞いてたら、なんとなく、ダブっちゃって。しみじみしてしまった。ふぅ…。

いつかは消えてゆく大地の夜明けの光も
だけども君の夢悲しませたくはない
いつまでも…

そう思うなら、この先もずっとTMやってくれぇぇええ、と思ったのは私だけだろうか?

しかし、なんだかなー。伝説の曲が、ただのラストの曲になっちゃったなー…。「永遠の隠し球」でいて欲しかったんだけどねー…。

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歌の後バンドメンバー紹介があって、ウツが「…メンバーを、呼びこみたいと思います!」って言ったから、さぞかし最終日のオマケがあるんだろうと思っていたけど、何もなかった。SEの"CUBE"が流れる中、観客は退場せずに手拍子をずっと続けてて、"CUBE"が終わった後も続いていたんだけど、それもむなしく、何も起こらずに、終わりました。みんなの「エーーッ」っていう声だけが響いてて。

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というわけで無事にツアーも終了して、12月から今日までの私のおっかけも終了したわけだけど、やっぱり、終わってみると、寂しいものがありますね。まぁでも、これで一つのツアーが終わったに過ぎないというだけだから。昔TMを見に行って、「あ〜ぁ、ツアー終わっちゃった。でも、次のツアーでまた会えるよね」って思ってた時のように、どこかほっとしていられる自分がいるっていうのがね、気持ち的に違う所だよね。何か、やり遂げたなぁっていうか、きっと、メンバーもそう思っていると思う。MCで何度も、久しぶりのアルバム、久しぶりのツアー、って言ってたけど、本当にそれを噛みしめているのは、彼らじゃないかな、と思うの。音的なテーマはプログレだったけど、気持ちのテーマは「記録と記憶」だったから、彼らの中でも、忘れてしまっていた事、忘れてしまいそうになっていた事なんかを、"We Are Starting Over"や"ELECTRIC PROPHET"なんかで、思いだしていたかもしれないよね。…私は思いっきり、思い出したけど。だから、たくさん、グッとくる場面があったし。オープニングから、最後の歌、退場していく所まで色々ね。

でもやっぱり、TMはTMでなくちゃぁね!3人それぞれソロ活動をしてたけど、やっぱり私は"TM Network"が好きだよ。ウツが真ん中で、あの、自信満々の、得意気な顔で歌って、てっちゃんと木根ちゃんはその両脇で静かに楽器を奏でている。主役はいつもウツ。てっちゃんと木根ちゃんはオマケでもいいの。私にとっては(と言ったら友人には驚かれたが)。だから私、2時間のステージの間、ほとんどウツを見てるしね。てっちゃんや木根ちゃんを見るのは、ウツが歌っていない時や、歌い終わった後とかだもんなぁ。まぁ、てっちゃんを好きなのは変わらないんだけどね。なんだろうね。TMを見てる時は、ウツがいて、木根ちゃんがいる上で、てっちゃんがいるっていうか。この3人が同じ場所にいなきゃ嫌なんだよね。で、その3人が集まった時には、てっちゃんはTM Networkのキーボーディストであって、コンポーザーであるだけっていうか。てっちゃん自身も雑誌なんかで、「TMをやる時はキーボーディストとして楽しめるように」って言ってるし、やっぱり、TMにおける彼っていうのは、そういう存在なんだよ。決して、1人だけ上にいるんじゃなくてさ。
まぁ、でも、こういう風に思ってるファンは、多いんじゃ、ないかな。

そういえば、Major Turn-Round First Impression にて、♪お前にだけならjudge me〜裁かれてもいいjudge me〜ってところ。あれを最初に聞いた瞬間、「彼女」を思い出しました。ここだけの話(笑)、きゃー、ウツ、カッコいい!と、思わず目がハートになりましたね。ウツはそうでなくちゃあ。うふ、もう、ウツったらぁ!みたいなさ。いやー。懐かしいなー。またああいう企画、ないかなー(笑)。

さてそして、
今回のツアーで 1984-2001の数字がグルグル回っていたけど、それを見て感慨深かったファンも多かったはず。

私の一番古いライブの記録はFANKS! BANG THE GONGなのだけど、そのパンフレットには、1987〜1999までの彼らの予定が載っているのね。勿論、"FAKE"と書いてある、勝手な未来予測なのだけれど、これ、多少年代や内容がズレているにしても、ある意味半分くらい、彼らはこの通りにやってきているのね。例えば、「竹下通りにキャラクターショップが出来る」とか「テツヤがプロデュースしたアイドルは必ず売れる」とか、「92-93年頃ソロワークが活発に」とか、その他モロモロ。(で、このパンフでは、1994の予定の次は1999になっているのね。まるで1994の終了が見えていたかのようで、今見ると苦笑って感じだが、実際1994年当時はマジ泣けた。)

で、スクリーンに1984-2001の数字が回るのを見ながら、そのパンフの中身を思いだし、そしてパンフの最後に書いてあった、「1999、テツのためにウツはタイムマシンを作り、そして3人は記念すべき1974へ舞い戻る」と書いてあるのを思いだしていて。

「原点回帰」でプログレッシヴ・ロックを選び、IGNITION, SEQUENCE, STARTで始まり、MTRの中で過去・現在・未来と一気に時間を進めた後、TIME TO "COUNT DOWN"の後の「TIMEMACHINE」は、くるものがあるよねぇ、やっぱ…。

ステージを何回も見てたけど、見るたびにMCで「○年後はやってない」「次は9年後にね」とか言うし、彼らは彼らのいつものノリで言ってるんだろうけど、聞いてるこっちは冗談じゃないのよ〜。あーもう、TM のファンってなんて気苦労が多いんだろう(^_^;)。


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