今の所、コンポ&ヘッドフォンつけて で通算7〜8回しか聞いてないのですが、 現段階の感想という事で。#それでも長い
まず、通して聞いた感想が、これは、『続・深海』なのだな、という事。 確かに、恋愛をテーマとした歌は入っているのだけれど、歌詞が「深海」 してる。
どういう事かって言うと、昔 - versus とか kind of love とか - の頃の ラブ・ソングに比べると、歌詞やシチュエーションのレベルが全然違う。 使われている言葉が難しいせいもあって、ぱっ、と状況を判断出来ない。 逆に言うとそれは、この人はこういう心情で、こういう事を考えていて、と いうのがよくわかるんだけど、果たしてこれを素直に『面白い』『楽しそう』と 捉えられる人が何人いるだろうか?と。
『深海』のテーマって、『生と死』だと思ってたんだけど、ここに収められて いるラブ・ソングは、その『生と死』に通じるものがなくないか?という風に 思えてしょうがない。
聞く所によると、どこかの雑誌で、「このアルバムは、『深海』の前に リリースすべきだった。それをしなかったのは、Mr.Childrenの誤算だ」 と書いてあったそうです。私もそう思いますね。
桜井君は確か「Mr.Children の原点に戻って、純粋なラブ・ソングを書いた」 と言っていたと思ったのだけれど、昔の頃のミスチルのラブ・ソングとは 明らかに違うものが出来上がっているような気がする。 このへんはどうなんだか、雑誌とかを読んでみないと。
「純粋なラブ・ソング」と言いつつ、このアルバムは3つくらいのパターンに
分かれるような気がします。
1.社会批判
2.恋愛
3.自分の今の暮らし
私には、それぞれの曲がどれかに当てはまるような気がしてます。
それと同時に、「Atomic Heart」に近いアルバムだとも 思います。 「Dance Dance Dance」「イノセント ワールド」「雨のち晴れ」を 思い出させる曲がズラリと。「そうそうそう、私もそう思う!」ってな 歌詞もあって、非常に共感が持てたりする。「ALIVE」なんかが、まさにそう。
今回のアルバム、シングルが5曲入っているのだけれど、私的には、なにも こんなに全部入れる必要なかったんじゃないかなぁ、って思う。 入れるんだったら、「名もなき詩」も入れて欲しかったかな…。
私は上に書いたように、このアルバムは 3つくらいに分かれるような気が してるので、そういう点からいくと、「シーソーゲーム」って浮いてる ような気もするんですよね…。あれはどっちかというと、昔のミスチルの ラブ・ソングに近いような気がするから。あの曲って結構ノーテンキだと 思うんだよね。
私の、ミスチルの中での Best Song は 「Tomorrow never knows」なんだ
けど、それをアルバムのラストに持ってきても全然違和感を感じなかった。
収められているシングルの中では、一番古いんじゃないかな?と思うん
だけど、違和感を感じないのは、この曲の完成度が高いからじゃないかなぁ?
この、曲順は、メンバー&小林武史は結構悩んだんじゃないかなと思う。
私は、これだけ色々な事を考えさせてくれるアルバム という点で、高い 評価をしております。 シングルがたくさん入ってるし、ライブ向けの曲もちゃんと入ってるし、 とても楽しめるアルバムだと思います。
但し、『深海』で懲りた人が 過大な期待をして買うと、また 1/3くらい 「裏切られた〜!」 という気持ちを持つかもしれないですね。
globeの記録を抜けるかな?