渡辺美里 "Spirits"

曲目
01 東京生活
02 とびだせ青春
03 My Love Your Love(たったひとりしかいない あなたへ)
04 熱いふたり
05 Pain
06 LOVE IS HERE
07 スピリッツ
08 グッときれいになりましょう
09 キャッチボール
10 グリーン・グリーン
11 Life
12 My Love Your Love(夢であいましょう)


以下感想です。

昨日買ってきて、通して一回聞いた後に思いました。

「作家を変えてくれ。」

私は、「歌詞があまりにも美里ちゃんの言葉過ぎて、なんだかよくわからない」 と思いました。歌云々の前に。

美里ちゃんの書く詩というのは、あまりにも身近で、「そうそう、そういう事 あるよ、そういう事を言った事あるよ。」と思わせるところがいい所であると 思うんです。ただ、それが度を過ぎると、ただの駄作になってしまう(私に してみれば)。私は、そんな歌詞は求めてはいないんです。それは、人生の 応援歌であるかもしれない。体験談かもしれない。でも、どこか「非常識の 世界であってほしい。」と思っている。
#現実に近い事を書くな、という意味ではありません。自分の言葉で書くな、 #という意味です。

それから、通勤時、昼休み、そして家で、何回も聞きました。そして私は、 今日の会社からの帰り、週間プレイボーイの記事を思い出しました。 「僕らが作り上げた美里のイメージ」。
私たちは美里ちゃんの歌詞に対して、そうあって欲しい、という欲求をずっと 持ってた(そういう人が多いと思う、私は。違うかな?)。そして、彼女が アルバムを出す度に、歌詞の中で同調できる部分を探し、納得してきた。 また、その気持ちを、手紙や、葉書や、ライブで表現してきたわけです。 それによって美里ちゃん自身も、そんな、皆から寄せられたメッセージから 自分自身のキャラクターを作り上げてきたのではないでしょうか? でもそれって、表向きには「美里ちゃんが作り上げた人格(キャラクター)」 かもれないけど、実は私たちが作り上げた部分も少なくはないわけでしょう? 違うかな…。???

今回のアルバムは、その、バランスが崩れていると思います。

つまり、私たちが作り上げた美里のイメージと、それに応えようとする美里と、 それを受け取った私たちが「期待していたもの」、その3つのバランスが 崩れているような気がしてなりません。

美里ちゃんが今回書いた歌詞が、私たちの期待に応えようと思いながら 生まれたものであるならば(そんなもの、無意識のうちにだと思うが)、 美里ちゃんをこういう風に作り上げた私たちの責任であり(ないとは言え ないよね?)、美里ちゃんには、

「私たちの声援に応えようとしなくてもいいんだよ。」
「自分のやりたいようにやってよ。」

という事を言いたいです。

そういう意味でも次のアルバムでは、「作詞・作曲陣の交代と、コンセプト・ アルバムの作成」、これをお勧めします。
#美里ちゃんの「やりたい事」が今回のようなアルバムを作る事だと
#言うのならしょうがないけど…。
#でも、もう一度、他人の作った歌を歌って、聞かせて欲しいと思う。

"Baby Faith"で違う方向に行きかけたと思ったけど、"BIG WAVE"路線に 戻ったね。
でも、"BIG WAVE"とは全然違うアルバムだよね。


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