今週の「釣りバカ野郎」


4月25日!、念願の海釣りに行ってきました。行ったのは「長井」というところで、三浦半島の西側、横須賀市です。
その日(その週ずっと)は雨が降っていたので、港に行った時には一旦「中止」が出たのですが、釣りものを変える、という事で出港とあいなりました。

釣り船には、船長ほか7人。女で初心者なのは私とKちゃんのみ。あとの男の子たちは、みな釣りバカ(笑)です。初めての事で「うきききき」と猿状態なのは、どうも私だけのようでした。…え?Kちゃんも初めてちゃうの?って?…いやーねぇ、彼女はねぇ、行きの船の中ですでに爆死状態。私のふともも(いやん)に頭を乗せて、ずっと寝てたんです(笑)。かわいそうに。

さて、釣りものをイサキ・タイからカサゴに変えた私たち、南風を受けて全速前進しているはずの船は、波を前からダバダバ受け、甲板にいると10秒でずぶ濡れ。キャビンに避難をしたのですが、揺れるのなんのって。Kちゃんは死んでるし(^^;)、なんか生臭いし(^^;)、いや〜な感じ。酔いそう(^^;;;)。

出港から約40分後、ポイントについた私は、この日のために新規購入した竿、リール、しかけ、ウエア、見て見てぇ。格好だけは完璧よ。フフン、と鼻息を荒くしたのですが、なにせ使い方は全然わからない。意気揚々だったのはほんの数十秒で、結局、しかけその他もろもろは、全部友人Tちゃんにやってもらったのでした。あはは。

わけがわからないまま、とりあえずリールから糸をリリース。「底におもりがついたらそこで一旦止めて、それから3,40cmあげるんだよ」と言われたのですが、ハテ、私には、おもりが海底についているのかどうかさえわからにゃい。「コツン、って当たるからわかるよ」とTちゃんは言うのだけれど、……ハテ?(^^;)。わからん…(^^;;;)。

あまり「わかんないよー!」というのも子供みたいなので、しょうがない、自分でやってみるか(--;)と思うものの、……わからないんですねぇこれが。「底におもりがコツンとついた」のがわかるようになるまで、結局3時間くらいかかったような気がします(^^;;;;)。

私が頭の中にハテナマークをつけているうちに、Tちゃんは早くも1匹目をゲット!!うおー、魚が赤いよぅ!黒い海から真っ赤な魚があがってくるというのは、私にとっては異様としか言い様がなく、なんでこんなのが海にいるの?って感じ。なんでアンタは赤いねん!と裏拳で突っ込みを入れていた事、一緒に行ったみんなはきっと気付いてはいまい(笑)。

ところが、Tちゃんはするっと針を外したかと思ったら、魚を海に逃がしてしまいました。えっ?なんで?と聞いたら、「だって、あんな小さいやつ、食べるところなんかないし、かわいそうじゃん」。………ナルホドぉ、勉強になります。ふぅ〜ん。まぁ、そう言われてみりゃそうですが…。

Tちゃんが1匹、2匹と釣り上げる間、私はそれを横目で見ながら、「私の針にはいつあたってくれるんだい?」なんて思っていました。ちぇーっ、やっぱり、初心者には釣れないのかなぁ…。などと半分イジケていた時(諦め早いなーおい)、船長は私に言いました。

「それ、かかってない?」
へ?!…私はちーともわかりません。

「手ごたえない?引いてない?」
うーん…よくわからない。

「いいから上げてみ!きっといるから。」
なんじゃ船長、なんでそんな事が、見ただけでわかるねん!ホント?……半信半疑で糸を巻く私。私を見ている船長、

「お、結構重くないか?」
…だから、わからんっちゅーの……(^^;)
ぐるぐる糸を巻く私。糸を巻くたってねぇ、50m以上の糸を巻くのは結構な作業ですよ。途中何度も手ごたえを確かめながら糸を巻く私、でも、どう考えても「当たり」がわからない。………やっと、重りがみえてきた。するとそこには…

あれ!!うぉお!!
いるじゃないですか、赤い魚が。さっきTちゃんが釣ったやつと同じもの。しかもデカい(^^;)。

「デカいの釣れたじゃん!」と言う船長。
「ぉわ!でけ〜!」というTちゃん。
どうやら私は、デカいやつを釣ってしまったらしかった…。

「ねぇ、そんなデカいのがいるのに、当たりがわかんなかったの?」というTちゃん。 …すみません。わかりませんでした私 f(--;)。船長にも、ひゃっひゃっひゃっと笑われている。ハ、ハハァ、と恐縮する私。

ところが、だ!今度は、その魚をどうやって針から外せばいいのかがわからない(--;)。なんでも、オニカサゴという魚の背ビレと胸ビレには強い毒があり、刺されるとめちゃめちゃ痛いだけでなく、ガバッと腫れてしまうそう。ひぃーん。そういうのに刺されてはたまらん。というわけで、竿をそのままTちゃんの方に持って行き、
「お願い!取って!!」
もはや、アンタは何しに来たの状態である。仕掛け作れません。当たりわかりません。魚外せません。これでは人に迷惑かけまくりである。せっかくの釣り道具も、偽物3本線のジャージも泣いてしまう。私はそこで思った。強く思った。

一人で釣っちゃるたい!!(なぜか久留米弁)

一念発起(おおげさ)した私は、もうそれから必死。まず、重りが海底につくのを確認する事。ついたらそこでリールのメーターを止めて、30〜40cmだけあげる事。上げたらしばらく待って、魚が餌を食ってないかどうか確かめる。食いついたかなと思ったら、リールを一巻してみる。まだ食い付いているか……?海は相変わらず荒く、船は結構揺れ、雨は降り、風もあり、…でも私は今、釣りの鬼さ。そんな事には負けはしないのさ。ずえったい、自分で釣るのだぁぁああ!

1匹目を釣り上げてから、2匹目にヒットするまでどれくらい時間がかかっただろう。もう覚えていないけど、きっと10分20分じゃなかったのかな。時間がたっているようで実はそんなにたってないのね、なんか、釣りっていうと、1時間も2時間も釣り糸を垂れたままボーっとしてる、ってイメージがあるのだけど、そんなのは釣り堀だけ(か?)、海釣りは竿の上げ下げが頻繁だし、垂らす長さも長いし(最長100m弱ありました)、今度はそれを巻き上げるのも大変だし、こりゃあ立派なスポーツだぜ!!

そうやってる自分に「あぁ、カッコいい私って…」などと、釣れもしないのに自画自賛しているうちに(こんな事思ってたなんて誰もしらんめぇ)、…釣れるんですよこれが。ケケケケケ、私みたいな超初心者に釣られるなんて、なんてバカなお魚ちゃんたち!!いひひひひ、わーいわーい。揺れる船の上でスキップはしないけど、決めのポーズでも取りたい今日このごろ、出来ないからとりあえず心の中でガッツポーズ。いやぁ、嬉しいじゃありませんか。釣れましたよ。

海が荒いのは結局一日中続き、魚も、釣れるポイントと全然釣れないポイントが分かれていたので、結構船で動き回りました。…あんなものなのかもしれないけど、あぁ結構動き回るんだなぁ、というのが私の感想でした。途中、オニカサゴではなく…なんだっけ、アヤメカサゴ(ちょっと色鮮やかなのだ)も、通称「ヒメ」(誰も正式名称を知らず)も釣れて、Tちゃんの友人なんか、すっごくでかいアカイサキを釣ったりして、結局、7人で(実質は6人)オニカサゴは30匹以上、アヤメカサゴも6、7匹、ヒメも10匹くらい?釣れて、この天気にしては大漁だったのでした。

Tちゃんの友人が、早々にオニカサゴの餌食になり、指を刺されてしまってダウンした事、KちゃんとOヤジ、アカイサキを釣ったTちゃんの友人の3人が船酔いでダウンした事もあって、予定を少し早めて港へ帰りました。港への帰り、私とTちゃんは二人でずっと甲板にいたのですが、小雨で海のしぶきを浴びまくりながらも話をしたり、そそくさとかたづけをしたりして、全然酔わなかったです。おかげさまで、Tちゃん同様「三半規管の壊れた女」という称号をいただきました(^^)v。>喜ぶな

初めてハゼを釣りに行った時もすごく面白かったのだけど、それ以上に海釣りは面白かった。天気は悪かったけど、雰囲気は満点(なにがだ)、魚はそこそこ釣れる、いやぁ、いいですよ釣り。こりゃ、釣りバカになる人がたくさんいるのもわかる気がするわ。

また連れてってください。>Tちゃん。

お魚フォトの数々


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